■2018年02月08日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
年代ごとに向き合うストレスが違う ■乳児期(基本的信頼×不信) 0~1歳半頃。 乳児が母親との授乳関係を通じて信頼感を理解する時期。 人は基本的に、信頼できると感じることができるか否かで、 その後の親密な人間関係を築き上げていく土台がつくられる。 ■幼児期(自律性×恥、疑惑) 一歳半~3歳頃。 排泄のしつけを通じて、自律性を身につけることができるか 否かが重要になる。うまく排泄ができればほめられ、 失敗すると恥ずかしい思いを幼児は体験する。 ■遊戯期(積極性×罪悪感) 3~6歳頃。 自己主張していく積極性を身につけると同時に、 そういうことをすると、自分は罰せられるのではないかという 罪悪感との間で、葛藤が芽生える時期。 ■学童期(勤勉性×劣等感) 6~13歳頃。 学童期に達すると、学校で急速に知識や技能を習得する。 このとき、勤勉さが十分に発揮されないと、劣等感が生じる。 ■思春期・青年期(アイデンティティ×アイデンティティ拡散) 13~23歳頃。 急速な身体成長と性的成熟をもたらす時期。 自分がどんな人間かというアイデンティティ(自己同一性)を 確立することができるかどうかの岐路に立ち、試行錯誤 しながら、自分らしさ、価値観、人生観、希望の職業などを 決定していく。 ここでアイデンティティが獲得されないと、 「自分が何者か、なにをすべきか、何をしたいのか、 わからない」という、アイデンティティ拡散に陥る。 ■成人期初期(親密性×孤立) 22~40歳頃。 アイデンティティを確立した人は、さまざまな人々との コミュニケーションを行いながら、友情、愛情、性的親密さを 得ることができる。 この課題に失敗すると、孤独をもたらし、 以後の心理的成長を抑制するとされている。 (下に続く)
まゆの感想
■壮年期・中年期(生殖性×停滞)
40~65歳頃。 次の世代を育てていくこと(生殖性)に関心や喜びを 感じられるようになるかどうかに向き合う時期。 結婚や子育てなどの私生活だけでなく、職場の仲間づくり、 仕事のマネジメントをしたり、後輩を指導するなども含まれる。 社会的な業績や知的、芸術的な創造も、この中に含まれる。 自分自身にしか関心が持てず、自己没頭という状況になると、 人格の停滞を示す。 ■成熟期・老年期(統合性×絶望) 65歳以上。 人間の生涯を完結する重要な時期。 自分の人生を受け入れて、統合性を獲得できれば、 人間的な円熟や平安の境地が達成される。 しかし、統合性を得られないと、後悔や挫折感を経験し、 絶望を感じることになる。 (ここまで) 上記は心理学者のE・H・エリクソンが提唱している、 人の一生(ライフサイクル)で、人間は心理的発達とともに この8つの段階を通過していく、という考え方だそうです。 自分がストレスを感じているとき、エリクソンの示す、 どのライフステージの問題で悩んでいるか考えてみると、 向き合うストレス、解決すべきストレスかを 知るヒントになるそうです。 |
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