ことば探し
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■2017年10月30日の「今日のことば」■

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「今日のことば」

相手に感謝し、明るく自己主張すること。
何かを主張するには、主張している自分がまず楽しくて、
しかも相手も明るく乗ってくる雰囲気づくりが非常に大切です。
それにはやたらに自己卑下しないこと、
むしろ、自己肯定的自己主張が望ましいのです。


自己肯定自己主張とは、まず自分を打ち消さないこと。
つまりこんな具合です。
「いまの仕事はとてもおもしろくて、少しずつ覚えながら
 勉強になって、励みになっています。
 とても感謝しています。
 でも、そろそろ慣れてきましたので、もう一歩上の仕事を
 与えていただけませんでしょうか」

そう言われれば、聞いた上司は、
「なるほど、頑張っているな。彼は成長したんだな」
と嬉しくなります。そこで、
「そうか、それではもう一歩上の仕事をやってみるかい」
ということばかけが、自然に出てくるわけです。

自分を否定するのではなく、自分のいまやっていることを認め、
そのような状況を作ってくれたまわりの人々に大いに、
感謝を表明すること。
まずそれが肝心です。


出典元 「言いたいこと」が言えない人たちへ
おすすめ度 ★★★★☆  ※おすすめ度について
著者名 佐藤 綾子

まゆの感想
日本では、とにかく自分を小さく見せておけば
安全だといわんばかりの話し方をする人がとても多いと
佐藤さんは言います。

たとえば、
「何もできない私ですが」「若輩者ですが」「私は馬鹿ですが」
「私は仕事が遅いので…」「非力ですが」などなどの枕詞をつけ、
自分の力を実際以上に小さくみせることをする人です。
これを社会心理学では「自己卑下的自己主張」というそうです。
いますよね~このような言い方をする人。

これは対外的には問題ないのではないかと思われがちですが、
そうではないそうです。
なぜなら、聞いている方は、
「いや、そんなことはありません。あなたはなかなか優秀です」
と相手の主張を否定して、さらに励ましてやるという作業が
必要になるし、一度ならまだしも、このような話し方をする人は
この話し方が身についていますから、そのうち、
「あの人はどうせ口を開くと、やれ何ができない、かにができない、
 どこが痛い、つまらないものですがと、
 まずは思う存分に自己卑下をして、結局のところ、
 私に持ち上げてもらいたいのでしょう」
となり、またかと重い気持ちになると言います。

このような、「自己卑下的自己主張」をしてから、
「ついては何かをやらせてくれませんか?」
「一歩上の仕事をさせてもらえませんか?」
と主張しても説得力もなく、うまくはいかないということです。
相手に感謝し、明るく自己主張していく方がいいそうです。
本当に、そうだと思います。

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