■2016年07月06日の「今日のことば」■
前日のことばを見る 次のことばを見る
「今日のことば」
「3番テーブル、空いたお皿があるだろ! もっとこまめに、サービス回れよ!」 新入りのウエイトレスが、店長に怒られていた。 それでも、まだ不慣れな彼女は、客がいるテーブルには、 なかなか行けず、レジの前でモジモジしていた。 僕が料理を取りにテーブルを立った時、「今だ!」とばかりに 彼女は空いた皿を下げに来て、僕が席に戻る前にそそくさと 厨房へ逃げ込んだ。 僕は、そっちのほうが好きだった。 「空いているお皿、お下げしましょうか?」 と何度もテーブルに来る店長よりも。 僕は、彼女のやり方のほうが、好きだった。 店を出る時、彼女は、お皿が山盛りの僕のテーブルを指さした 店長に怒られていたが、落ち込まないで良い。 あなたの「やり方」のほうが、好きな人が、絶対にいる。 誰かのやり方だけが正しいとは、限らない。
まゆの感想
私も、彼女のやり方の方が好みだなぁ。
何度もお皿を下げに来られると、話は途中で途切れるし、 早く帰れって言われているように感じるし。 今どきは多くの会社や店舗でお客様対応マニュアル(か、同等のもの) があって、挨拶や接客方法などが決められていて、その通りの対応を されること多いですよね。 「いらっしゃいませ~」「いつも、ありがとうございます」 「また、どうぞお越しくださいませ」などの挨拶から、 電話対応、上記のお皿下げや笑顔まで。 チェーン店など、どの店舗に行っても、同レベルでの対応や効率化、 その店の特徴を出すためにマニュアルなども大切と思いますが、 あまりにマニュアル通りに対応されると、なんだか味気ないし、 個人として扱われていないと感じるし、そう感じると、 とても、その店のファンにはなれません。 マニュアルは最低限で、その後は、働く人の裁量に任せた方が、 いいように思います。 もっとも、マニュアルがないと駄目な人もいるし、 管理する方々は、そんなことしたら大変だと思われるでしょうが。 と、マニュアルの話になってしまいましたが、 そうそう、その人のやり方は、そこでは認められなくても、 他で認められることもあるし、そのやり方を好む人もいると思います。 そこで否定されたからといって、それがすべてではありません。 誰かのやり方だけが正しいとは、限らない、そう思います。 |
|