■2014年11月19日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
昔は悪いことをすると「お天道様がみているからね」
「罰(ばち)当たり」と知られるのが普通でした。 たぶんばれないだろうと思ったところで、人間のやることを 天はお見通しなのだというわけです。 事実、誰も見ていないと思っていても、お天道さまだけでなく 誰かが見ていたりしますから、悪事はすぐにばれてしまいます。 「良心に従って行動せよ」という言葉にも、 近いニュアンスがあります。 「良心に恥じない生き方」とは、 お天道さまに恥じない生き方ということであり、 「誰も見ていなくてもズルや不正はするな、 いつでもあなたを見ている存在があるよ」 という意味です。 そしてお天道さま=良心という構図でわかるように、 お天道さまはどこか遠くの空高くにいるのではなく、 私たちのすぐそば、つまり私たちの胸の内にいつもいる、 そう表現しているのだと思います。
まゆの感想
私も小さい頃「お天道さまが見ているよ」と、
周りの人や、両親、祖母に注意された覚えがあります。 もっとも、その頃は「おてんとさま」で、「太陽」のことで、 だから、曇っている日は見てないんだ、なんても思ってました(笑) でも、天道とは仏教の「六道」、 「地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間道、天道」のひとつであり、 その中の「天道」とは、太陽そのものを指すと同時に 天の神を指すということを、この本ではじめてしりました。 この「六道」は、生前の行為の善悪によって、 死後に行き先が決まる六つの世界を表しているということです。 ちなみに、 「地獄道」は、さまざまな苦しみを受ける世界。 六つのうち最も苦しみの多い世界。 「餓鬼道」は、嫉妬深さ、物惜しみ、欲望の塊の世界。 この世界から抜け出るため、さらに無理を重ねる世界。 「畜生道」は、弱肉強食が繰り返され、互いに殺傷しあう世界。 人を蹴落としてでも、自分だけ抜け出そうとする世界。 「修羅道」は、独善的な世界。怒りに我を忘れ戦いを繰り返す世界。 欲望を抑えることが出来ない世界。 「人間道」は、生病老死の四苦八苦がある世界。 「天道」は、人間の世界より苦が少なく楽の多い世界。 (※「やさしい仏教入門」より) 天井人であるお天道さまが、今の自分の言動、行為を見ていて、 次は「こっちだな」なんて、決めているのかもしれませんね。 「お天道さまが見ている」ということ、 もう一度しっかり思い出し、気をつけていこうと思ったしだいです。 |
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