■2014年07月15日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
「今、忙しくて…」と言っていたりしませんか。
これは怖い言葉です。 「主体性をもって考える」習慣を 放棄しているときの絶好の言い訳だから。 「忙しい」というのは面倒なことを 忘れさせてくれる麻薬のようなもの。 「忙しくて、習い事が続かなくて」 「忙しくて、家族と過ごす時間がなくて」 さらには仕事でも、 「忙しくて、レポートをまとめる時間がなくて」 「忙しくて、打ち合わせをする時間がなくて」 人間関係でも、同じです。 「今忙しくて。話はまた別の日にしてくれないか」 「忙しくて、今月は飲みに行く時間がない」… そうこうしているうちに、自分の「本来の人生」まで、 「忙しくて、なかったことにしてしまう」のです。 その場しのぎばかりを選択していると、ささやかな問題に、 向き合うことすらおっくうになり、「考える力」 そのものが失われていきます。
まゆの感想
「忙しい、忙しい…」
「忙しくて、ゆっくり時間もとれない」 いつもそう言っている人がいます。 まるでそれが、水戸黄門の印籠のように… この頃私は、ドイツの作家ミヒャエル・エンデの「モモ」を よく思い出します。 「ああ、モモの世界だ、今の人(私も含めて)は、なにかに 時間を売っていて、時間に追われ、時間に管理されて、 余裕がなくなり、忙しいを連発しているなぁ」と。 そして、 「モモは、この時間どろぼうと戦ってくれて、 お話では、時間どろぼうはいなくなったけど、現実は、 ますます時間どろぼうが増えるのではないかなあ。 そして、幸せな顔より、忙しい顔の方が増えていくんだろうな。 これは、どうしたもんなんだろう…」と。 私自身が「忙しい、忙しい」と言われると、 拒否されて、なにかの言い訳しているように感じて不快なので、 「忙しい」ということばは、極力使わないようにしていますが、 それでも、ときに「忙しい」を言ってしまいます。 でも、「忙しい」の「忙」という字は、「心を亡くす」という意味 だそうですから、心まで亡くさないようにしようと気をつけます。 そして、本来の人生を生きたいぞ、と思っています。 |
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