■2014年07月11日の「今日のことば」■
前日のことばを見る 次のことばを見る
「今日のことば」
私が駅弁販売のパートをはじめたことを話すと、
「パートなんて恥ずかしい」とか「駅弁なんてよく売れるね」 と言う友人もいました。 でも、私には正社員や契約社員として働きたいという気持ちは、 もともとありませんでした。 大学は中退しているし、社会に出て働いたキャリアもありません。 そんな私が働けるのはパートの仕事くらいだと思っていたのです。 それに私は職業に上下はないと思っているので、 駅弁販売のパートが恥ずかしいなんてまったく感じませんでした。 ですから友人に「パートなんて恥ずかしい」と言われたときも、 「そう?駅弁販売も楽しいよ」と答えたのです。 心の中では 「わかってないな、この人。それなら、あなたは何ができるの?」 と、思っていました。 でも、私が一生懸命働くうち、友人の1人から 「三浦さんが一番きちんとした仕事をしているかもしれないね」 と評価してもらったのです。 20代のときにみんなに取り残されてしまった私でしたが、 25年かけてみんなに追いつけた気持ちがして、 とても嬉しく思いました。
まゆの感想
三浦さんは、主婦から駅弁販売パートをするようになったのですが、
主婦の経験は必ず生きる!ので、こういう思いを持っていることが、 大切だと言っておられます。 「大切なのは、専業主婦をしながら、子育てをしながら、 常に「これだけは負けない」という何かを持ち続けること。 磨き続けることだと思います。 家事でもいいですし、子どもの学校のPTA活動でもいいでしょう。 趣味でも、何でもかまいません。 自分の得意なことがあれば、新しい世界に飛び込んだときも 得意なことから何かをはじめられます。 「これだけは誰にも負けない」という自信が持てれば、 いろんなことにチャレンジできます。 結果として、それがよい仕事につながっていくのです」 44歳のパートから、社員、営業所長へと階段を登りながら、 三浦さんは、コスト管理は、家計のやりくりと同じ、 人材育成は子育てと同じ、仕事のまかせ方はPTA活動と同じ、 そして主婦目線が販売に活きると感じ、それを活かしてきたそうです。 どこでも、何でも、どんなことでも、一生懸命にやってきていれば、 それが必ず役立つのだと教えられました。 力と学びをもらえた本でした。 |
|