■2014年02月27日の「今日のことば」■
前日のことばを見る 次のことばを見る
「今日のことば」
人は、よいことをしようと思ってもできない存在なのです。
生きるということが、他の生命を奪い、他人と競争して、 勝とうとし、その間に人を傷つけてしまう存在なのです。 このために不幸になり、苦しむのです。 とくに、他人の心を傷つける、嘘を言う、人を貶(おとし)める、 他人の不幸を望むなど、人間は悪いことをします。 円覚寺の管長ををされた古川尭道(ぎょうどう)老師は、 「若いときに不隠徳(徳を損なう)をした人の晩年は必ず悪い」 と、言っておられました。 私も年をとり、周囲の人の生き方をいろいろと見てくると、 若い時に闘争的で、相手を傷つけてもなんとも思わず、 言いたい放題のことを言って暮らしたような人の晩年は、 必ず孤独、孤立し、愛情に恵まれない人生を送っています。
まゆの感想
確かに、よいことをしようと思っても、
なかなか思うようにはできないなあと感じています。 だからこそ、せめて、 できるだけ、人を傷つけず、嘘を言ったりせず、 人を貶めたりせずに生きていきたいと思います。 でも…そう思っていても、わかっていても、 時に人を傷つけ、嘘を言ったり、 自分に対して理不尽なことをした人を、 貶めたいと思ってしまいます。 なかなか徳を積めません… でも、できるだけ徳を積んでいきたいと思います。 晩年は、孤独でなく、よりよくありたいし、 周りのみなと仲良くやっていきたいですもん。 先日、実母が入院している病院に行くと、 母の病室に、一人の老婦人が遊びに来ていました。 その方が、しみじみこう言っていました。 「一人は寂しいよ~ 一人でいると寂しくて涙が出てくるよ。 若い時はいいけど、こうして年を取ってくると、 一人はいやだし、孤独はいやだねえ… みんなと楽しくいたいねえ…」 心に残りました。 |
|