■2013年07月05日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
人間には様々な夢がある。
しかし、そのうちのどれだけがかなえられるだろう。 現実はいつだって厳しい。 若い頃は、それこそ無限に時間があるように感じるだろうし、 望めば何にだってなれそうな気がするものだ。 しかし、長じるにつれ、その万能感は少しずつ損なわれてしまう。 ただ、それでも言えることは、夢を持ち続けている限り、 それはかなう可能性があるということだ。 諦めてしまえば、可能性はゼロである。 けれども、諦めなければ、可能性はゼロにならないのである。 考えてみると、死ぬ前に後悔するのは、 夢がかなわなかった、かなえられなかったこと、それよりも、 むしろ夢をかなえるために全力を尽くせなかったことに あるかもしれない。 これは個人的感想である。 だが、長年ひとつのことを続けていると、 何か良いことがあるようなきがするのである。
まゆの感想
この本の著者の大津さんは、緩和医療医、終末期医療医で、
1000人以上の方々を看取ってきた先生です。 大津さんは、さらにこう言っています。 「夢がかなえられなかったことを後悔するというのは、 間違いかもしれない。 夢を持ち続けられなかったことに後悔するのだ。 全力で夢を追いかけ、最後にどうしようもなくなって、 弓折れ矢は尽きてそれを手放すのであったら、 後悔は少ないだろう。 中途半端では、おそらく後悔するということである」 この話しに関連して、次のような話しが書かれています。 「ピアノが上手い女性がいた。 彼女はピアニストになれなかった。 けれども、最後に病棟の患者さんたちを涙させる演奏ができた。 ピアニストになるという夢はかなわなくとも、 ピアノを弾くことで人を元気づけたり感動させたりすることが できたら…という夢を長年持ち続けたがゆえの結晶とも言えた。 プロピアニストであろうと、人を泣かすのはたやすいとは 思えない。限られた一点においてであるが、彼女の演奏は、 プロのピアニストを凌駕(りょうが)したのである」 後悔しない生き方していきたい…そう思います。 |
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