■2013年06月10日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
真面目にしっかりやっていたところで、世の中では
なかなかうまくいかないことのほうが多いのが現実です。 そのようなことが続くと、誰だって嘆きたくなるし、 真面目に生きるのをやめたくなります。 しかし、そう思ってしまうのは、 狭い範囲のものごとしか見えていないからです。 より大きな範囲で見ていると、 真面目に生きている人にはそれ相応の結果がついてきます。 それは逆もまた真実です。 ズルやインチキをしている人は、表面的にはうまく いっているように見えても必罰があるのです。(略) もちろん、そのような 真面目でしっかりとした姿勢を貫いてさえいれば、 誰でもいつか必ず道が開けるというものではありません。 しかし、その反対に、こうした姿勢を貫けない人には、 決して道は開かれないのも確かです。
まゆの感想
著者の畑村さんは、生きていく上で、
「保身のために人を陥しいれるズルやインチキ」 を、やってはいけないと言っています。 道を開いていくためにも、失敗から立ち直るためにも。 しかし、いつの時代も、どの世界にも、 ズルやインチキをして人を陥れる人たちがいるのも確かだし、 そんな人が、出世したり、成功していることは多いし、 金儲けもしているし、そんな人をみて 「うまいことやっているな」と思われる方もおられるでしょう。 世の中、理不尽なことが多いなぁ、不平等だなぁ、 真面目な人が損しているなぁ、と思うことも多々あります。 ただ、そういうズルやインチキをして人を陥れる人たちは、 「しめしめ、してやったり」と思うと同時に、 内心では、次に自分もそんな目に合うかもしれないと 不安でたまらなり、その対処でいっぱいになり、 回りの人間を信じられなくなり、疑いの目で見て、 信頼関係も築けず、心穏やかではいれないのではないでしょうか。 また、回りの人も、その人のしたことを見ていますから、 警戒心を持ち、その人とは、距離をおくか、 表面上だけの付き合いをするでしょう。 近寄ってくるのは、同じ穴のムジナだけ、かもしれません。 どんな生き方をするかは、その人の自由ですが、 他人にしたことは、いろいろな形で、 自分の身に返ってくると思います。 自分の身に返ってくることが、喜ばしきこと、 嬉しきこと、楽しきこと、誇りに思えるようなことである、 そんな生き方をしていきたいと思います。 |
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