■2012年11月15日の「今日のことば」■
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「うちの子は算数はいいんだけど国語がダメで」よりは、
「うちの子は国語がダメだけど算数はいい」 と言えば子どもは嬉しい。 これこそポジティブトークだ。 国語と算数の実体は同じでも、 及ぼす効果がプラスとマイナスに大逆転する。 逆に叱るときもワンセットにするとうまくいく。 「国語はえらい頑張ってようやっとると思っていたけど、 今日の算数はいただけない、どないしたんや」 とやると、相手は納得しやすい。 単に「今日の算数はなんや!」と言われるより、 頑張る意欲が湧いてくる。 叱られる一方の印象がないからだ。 大人だって 「この前のレポートは素晴らしくできなのに、今日はどうした?」 と言われたら、責められているととるよりは、 むしろ叱咤激励になるだろう。 人を伸ばすのがうまい、人使いがうまいという秘訣は、 こんなところにもあると思う。
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「言い方ひとつ」と、よく聞きますが、
ほんとうにそうだなぁと思います。 今日の言い方を「あとよしの法則」といっているそうです。 コツは、「長所と短所をワンセット」で言い、 「強調したい言葉」はそのワンセットの必ず後半に置くこと。 後半の言葉のほうが印象に残るし、重い感じがするからだそうです。 例えば、営業成績をほめる場合でも、 「今月の売り上げはよう頑張ったなぁ」は、 これはこれでいいけれど、 「企画をやらせたときはヒヤヒヤさせられたけど、 逆に今月の営業はよう頑張ったな」 と、短所と長所を組み合わせて言った方が、 短所もさりげなく伝え、しかも、企画もちゃんと見てくれている、 とわかり、さらに、後半に長所を言ったことで長所が強調され、 頑張る意欲も湧いてくるということです。 「あとよしの法則」「長所と短所のセット」 「強調したいことは後に」 と覚えておくと、伝わり方がぐんと違ってくるかもしれません。 これは、やってみる価値ありそうですね。 |
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