■2012年09月11日の「今日のことば」■
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「この『行動』をとらない私は、
誰からも愛されないのではないか」 「この『成果』を手に入れない私は、 誰からも愛されないのではないか」 この不安取り付かれたとき、人は自分を押し殺し、 ひたすら愛を求めて生きる人生が始まるのです。 どんなに欲しくても、満たされることの無い「存在」への承認。 この物語の主人公、悠介も、 親から自分の存在を認められていないと感じ、 「結果を出せば自分の存在が認められる」と思い込み、長い間、 ひたすら結果を追い求める人生を歩むことになってしまいました。 (略) 悠介は、人生に行き詰まり、とことんまで落ち込んだことによって 自分の課題に気づくことになりました。 「結果さえ出せば愛される」というのは間違いだと。 その「課題」を抱えた自分を許し、しかしそれから目をそらさず、 それと向き合い続けることができたとき、人生は光り輝き、 人は真の幸せを手に入れることができるのです。
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この本にでてくる、主人公の悠介は、仕事がバリバリできる
エリート営業マンで、いつも結果を出してきました。 「結果」をだしさえすれば、自分は「認められる」「愛される」 思い信じて、情熱と自分のすべてをかけてきました。 そして、結果を出すためなら、なんでも許されると思い、 回りの人を顎で使い、犠牲をしいるようになり、 いつも結果を出している自分は正しい、だから、皆は、 自分に従うべきだと思うようになっていきました。 こうなると、いくら結果をだしても、回りの人から、 「認められる」「愛される」ということはありません。 しかし、それに気づくことなく「結果」に突き進んでいきます。 その間違いに気づくのに、悠介には裏切りと病気が必要でした。 そして、自分の課題に気づいていく…という話が書かれています。 実話を、少し設定を変えて書いているそうです。 確かに「結果」を出すために努力することは大切ですし、 「結果」だけしか認めてくれない人もいるし、会社もあります。 しかし、その「結果」を出すことがすべてとばかりに、 まわりの人に犠牲をしいたり、多くの人を傷つけたりしたら、 その「結果」は、誰も喜んでくれなくなります。 「結果」を出しても、一人になります。 せっかく「結果」を出すなら、まわりの人も幸せになる、 一緒に喜べる「結果」にしていきたいものです。 「結果」より大切なことがあると教えてくれる本でした。 |
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