■2012年02月07日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
京都で「伝説の芸妓」と言われる岩崎峰子さんという人がいます。
彼女は、自分の半生をつづった著書「祇園の教訓」の中で、 こんなことを言っています。 「人見知りの性格が幸いしたのかもしれないと 思うことがあります。 もし、私に誰とでもすぐに親しくなれるという〝才能〟が あったら、どうやってお客様を楽しませたらいいのか、 努力することはなかったと思います」 自分は口下手だったから、芸がうまくなった、 もし社交的だったら、口ばかりが達者になってちやほやされ、 芸をやらなかっただろうと。 結局、シャイでしゃべるのが苦手だったからこそ、芸に磨きを かけることができたというのです。 このように、人が何かをするときの原動力やエネルギーの源が コンプレックスであることはよくあります。 私には、コンプレックスを抱えている人はエネルギッシュで、 粘りがある一方で、コンプレックスがない人は淡泊と いう印象があります。(略) 私の周りの医師を見ても、常に成績がトップクラスで、 優等生でやってきた人というのはあまりガツガツしません。 それに対して、ギリギリの成績で合格したような医師と いうのは、案外とても貪欲です。 (本人にとっては、劣等感というネガティブなものが エネルギーになっているを感じます)
まゆの感想
この本の中に、ビルゲイツさんの話が書かれています。
「ゲイツ少年は小さい頃、感情的で傷つきやすく、 とても反抗的だったそうで、発達の問題で ずっとセラピーに通わされていたといいます。 学校時代はいじめられたり、からかわれたりしたそうです。 当然、友達も少なかったでしょう。 そんな状況に置かれたゲイツ少年が、必死に自分の 生きる道を探した結果が、12歳のときに出合った コンピュータだったのです」 自分の性格やコンプレックスをバネにして、 自分の価値を見いだせるものを探していったということでした。 「コンプレックス(劣等感)がある」なんて なかなか自分では、認めたくないし、認められないものですが、 コンプレックスがあるから、人よりがんばるとか、やるとか、 そんなことは多いと思います。 私にも、コンプレックスはあり、振り返ってみると、 だからがんばってこれたんだと思えることが多いです。 コンプレックスは、隠すより、力にしていきたいですね。 |
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