■2011年12月27日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
私は人間に許されている枠があると思うんですね。
例えば人と会うというときも、自分にはいくらでも 時間があっても、相手のほうは必ずしもそうじゃない。 私の場合でも、とても忙しくてお目にかかっている暇がないと いうときに「5分でいいから」といって面会を求める方がいます。 5分ならと思ってお会いすると、20分も30分も話をされる。 そうすると、この次にその方が「5分でいいから」といっても、 私のほうでは「ちょっと」ということになってしまいますね。 そのときに本当に5分で終わっていれば、今度は、 10分でも20分でもいいですよ、ということになります。 つまり、枠を目いっぱいどころかオーバーしてしまう。 それではいけないんで、私は与えられた枠をできるだけ 小さく使おうと思います。 そうすることによって、枠はいくらでも大きくなるんです。
まゆの感想
「自分に与えられた枠は小さく使う」
この話はかなり衝撃を受けた話でした。 さらに、こんな話も載っていました。 「宴会でも6時から9時と決まったら、 8時40分か45分でピタッとやめてその宴会場を空け、 あとの人が片付けやすいようにして帰ります。 すると、次には、「お宅は10時まで使っていいですよ」 と、与えられる枠が大きくなります。 逆に、「9時までにしてくれ」と言われたときに、 「30分くらいいいんだよ」と、勝手に9時半まで 延長すると、次は「8時半」にしてくださいと言われる。 8時半にしてくれと言われて言われて9時までやると、 次は「9時に終わってくれませんか」というふうに、 どんどん小さくなって、しまいには、 「お宅はこないでください」と言われ、使える枠は、 なくなってしまうのです。 お金を払ったから、枠いっぱい使って当たり前という 考え方を持ちません。枠は小さめに使います。 私は、それを「小さく生きて大きく遺す」と言っています」 自分の枠は目いっぱい使いたい、また、お金を払ったら、 使って当たり前、払った分の元は取り返す、と思いがちです。 そうでないと損をすると思ってしまうからです。 また、スピーチなどでも、5分と言われているのに、 いいところを見せようと、10分以上も話す人がいます。 しかし、こういうことをしていると、長い目でみたとき、 自分の使える枠は、どんどん少なくなっていき、 決して得にはならない、むしろ損をするというのです。 なるほど、こういう考え方もある、そうかもしれないと、 自分の持っている枠や権利の使い方を考え直そうと 思ったしだいです。 |
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