■2010年12月16日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
脳の進化は、爬虫類の脳→哺乳類の脳→人間の脳
へと進んでいきます。 一番奥にあるのが爬虫類の脳です。 脳幹・視床下部と呼ばれる部位で、呼吸、心拍、血圧など 生命維持にかかわる機能です。 その上にあるのが下等な哺乳類の段階で発達した「大脳辺縁系」。 「好き、嫌い」などの原始的な「感情」をつかさどる扁桃体や、 記憶をつかさどる海馬がここにふくまれます。 そして、一番上にあるのが、高等な哺乳類に進化してから 獲得した「大脳新皮質」。 とくに額のあたりに位置する「前頭前野」と呼ばれる部分が、 ロジカルに物事を思考する担当をしています。 つまり 爬虫類の脳は「生きるための脳」 哺乳類の脳は「感じる脳」 人間の脳は「思考する脳」 と言えます。 この脳の構造を前提として、私たちが何か物事を判断するときに 脳が「どのような順序」で反応するかを知る必要があります。
まゆの感想
人間の脳は今も進化し続けていて、
しかも脳が働く優先順位があるらしい。 緊急の命にかかわることがあれば 「生きるための脳」が第一優先され、 命に危険がなければ、 次の「感じる脳」が優先される。 そして、まだまだ発展途上の「思考する脳」は弱くて、 「感じる脳」つまり「感情」に負けてしまうことも しばしばあります。まだまだ勝てません。 つまり、脳の先輩である「感じる脳」(感情)を、 満足させなければ、どんなに論理が完璧でも、正論でも、 思考したことでも、それを受け入れることは むずかしいということです。 だから、相手が最初に感情的に「イヤだ」「NO」と、 拒絶してしまうようなコミュニケーション方法をとってしまうと、 こちらの言い分や説得は、聞いてもらえなくなります。 まず、「人間の感情、相手の感情」を大切にすることが、 コミュニケーション上手になる方法のようですね。 |
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