■2008年12月03日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
あなたとあなたの妻は、娘のキャロルを私立の学校に
やるかどうかで言い争っている。 妻は言う。 「私はぜったいに、今年から行かせるべきだと思うわ。 あの子はいま大事な年齢だし、お金の方は、 なんとかなるはずでしょう」 あなたは、こう答える。 「あの子は、公立の学校でうまくやっているじゃないか。 このままあそこに行かせるべきだとぼくは思う」 この会話がうまく運ぶには、あなたたち夫婦がそれぞれに、 自分の結論がどこからきたのかを伝えあうことが必要だ。 あなたの頭のなかには、何か具体的な情報があるのか? この問題についてのあなたの考え方には、 過去のどんな経験が影響しているのか? あなたは私立学校での自らの体験を伝える必要がある。(略) もしも妻が、あなたの感じ方がどんな経験から きているものかを知らずにいれば、 あなたが何を言ったとしても、彼女には通じないだろう。
まゆの感想
この本では、このことについて、こう言っている。
「私たちは自らの結論をああだこうだとやりとりするだけに とどまることが多い。あなたは相手には知りようのない、 あなた自身の情報を持っている。 そうした情報は重要でありうるのだから、 相手に伝えることを考えるべきだ。 例えば、(仮にあなたが私立学校に通っていたとして) 最初の数ヶ月間感じていた恐れ、 どうにもうまく溶け込めなかったという感覚、 あなたの両親が何年も、授業料を払い続けていたせいで、 車も買えなかったということへの罪悪感を…」 その自分の出した「結論」に至るまでの過程を、 面倒だから、言いたくないから、言っても無駄だから、 と省いてしまうと、結論だけを巡る不毛な争いになる。 私などは、特にその傾向が強い。 その結論を、丸ごと受け入れてほしくて… 言い訳のように思えてしまって。 そして、その結果、誤解されてしまうこともある。 「結論」だけだと伝わらないことが多い。 例えば、食事をする場所を決めるにしても、 「昨日、中華だったから、今日は和食がいい」 「いつも、外食で大急ぎでかけこむように食べているから、 今日は家でゆっくりと食べたい」 などと、言うことだけでもいい。 ただ、感情にまかせて、 「今日は、○○がいい」とだけ言うよりは… 人は、その裏にある、 なぜ、その結論に達したのか、そうしたいのか、などの ちょっとしたエピソードや思いだけでも知ると、 その「結論」に対しての理解度が深まり、 その「結論」を受け入れやすくなると思う。 だからといって、その「結論」がすべて通るとは限らないが、 しかし、そのことによって、相手に自分の思いを 伝えることができるし、わかってもらうこともできる。 自分への戒めも込めて… なぜその「結論」に達したか、そうしたいのか、 もう少し丁寧に語ろう、伝えようと思う。 また、相手のエピソードや思いをちゃんと聴こうと思う。 |
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