■2008年11月07日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
誰かと意見が食い違った場合、
これに対処する方法は、基本的に言って3つある。 第一に、自分の視点を他人に押しつけようとすること。 第二に、衝突を最低限に抑えるために相手に合わせること。 第三に、「両面的思考」をすることである。 多くの人は、最初にあげた二つ、支配か服従しか 選ぶ道はないと決め込んでしまうが、きわめて複雑かつ多様な これからにおいては、この二つの方法では、単純すぎる解決策や 近視眼的な解決策にしかたどり着かないことが多い。 両面的思考を用いると、それぞれの選択肢は 互いに排他的なものではなく、全体を補足し合う部分だ ということがわかるようになる。 どちらの言い分も一理ある、つまり現実とは、こうだああだと 割り切れるものではなく、こうであると同時に、 ああでもあるのだと、気づく場合も多い。 私たちは、互いに異なる視点や明らかに反駁する点を 比較検討する能力を養う必要がある。 自分自身の視点を主張すると同時に、 自分とは異なる他人の視点を尊重する、 この両方ができなくてはならない。
まゆの感想
相手の相反する意見を聞くと言うことは、
実際のところかなり忍耐力と理解力がいる。 両方とも、自分の意見が正しいと思っているし、 自分の意見に執着もしているし、 相手の意見を取り入れることには、悔しさや抵抗もあるし、 妥協したくない、というような気持ちもあるからだ。 しかし、それは、お互いさまだ。 それに、相手の意見に真摯に耳を傾けてると、 自分には、気づかない点に気づいたり、 足りない部分を見つけたり、 二つの意見を合わせるともっといいものになったり、 ああ、そんな見方もあるのかと、視点が広がる場合も多い。 本当に、現実は、見方、考え方によって、 こうであると同時に、ああでもあるのだと思う。 すぐに、白黒はっきりさせるとか、 プラスかマイナスかで分けるとかの短絡的な二者択一ではなく、 相手の意見をよく聞き、尊重し、いいものは取り入れ、 積極的な両面的思考でいきたいと思う。 |
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