■2008年06月30日の「今日のことば」■
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作家の阿部龍太郎さんの思い出。
若いころ、井伏鱒二氏に原稿を持ち込んだ。 むりやり読んでもらった。 いきなり手厳しい批評が返ってきた。 「下手だね」 身をすくめていると、 やさしい言葉が続いた。 「でも、最初はみんな 下手だったんだ」
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こんなふうに言ってもらえたら、
とてもほっとして、 また頑張ろうと思えるのではないか… そして、恐らく井伏鱒二氏も、 同じような経験があるから ことばとして出てくるのではないか。 さらに本の中に、こんな話が書いてある。 「カンボジアに内乱が起きたときだった。 日本の商社マンが引き上げようとした。 本店の各部門から矢継ぎ早に指示がきた。 内容はどれもこれも、 「会社の損害を最小限に…」だった。 ただ一通、違う指示が舞い込んだ。 「御身大切を第一に…」だった。 発信者は社長だった」 人を勇気づけたり、やる気にさせたりするのは、 その人を思いやる、こんな深いやさしいことばに あるのではないだろうか。 この本からの、ステキな話を 本日の「ぼちぼち日記」に書いてます。 もし、よろしかったら、読んでみてくださいね。 (こちらから↓ 「子どもになったおいちゃんたち」) |
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