■2008年02月29日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
この世の中では、妥協しないと大きな苦労を
背負い込む羽目になりがちです。 人との関わりであれ、仕事上の人間関係であれ、 妥協せずに一本気で進む人はどうしても摩擦が多くなります。 そして、摩擦が激しくなっても、当人は、 「自分は正しいんだ」「相手が間違っているのだ」 と思うから、進む道を曲げません。 摩擦がさらに激しくなると、 「こんなにも自分は一生懸命やっているのに」 「これだけ正しいことで頑張っているじゃないか」 と思いながら、うまくいかない現実とのギャップに 絶望感を深めていきます。 当然、ここまでくれば、どうしようもなく 孤独になっているはずです。 そこで、自分が置かれた立場を客観的に 見直すことができれば、うつ病にはなりません。 一方、「それでも、正しいから突き進む」という 道を選べば、心の負担は限度を超えてしまうでしょう。
まゆの感想
「妥協」ということばには、
なんとなく、複雑な思いがつきまとう。 例えば、あまりに簡単に妥協する人をみると、 「なんて、軽い人なんだろう」と思うし、 なかなか妥協せず、突っ張っている人をみると、 「なんて、頑固なんだろう」と思う。 しかりながら、 妥協せずに、自分の人生を貫き通した人をみると、 「すごい人だなぁ…」などと感心する。 「妥協する」ということは、なかなかに微妙で 人によって、「どこで、妥協するか」というその感覚が 全く違うのではないかと思う。 人に認められる「妥協点」と、自分が望む「妥協点」に ギャップがある場合も多く、妥協の基準を、 外に置くか、内に置くかでも、全く違う「妥協」となる。 ささいな妥協なら、基準を外に置き、 突っ張らずに気楽に妥協した方がいいと思うが、 ここぞという場合の妥協は、やはり内に置き、 「どこで、妥協するか」あるいは「しないか」も含めて、 自分を客観的に見て、自分の心を正直に見つめなおし、 自分にとって納得できるものにしたい。 |
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