■2007年07月30日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
よく、
「本当のことを言っているのだ」 「事実なんだから仕方がないよ」 「正論を吐くのがなぜいけないの」 という声を耳にする。 よい、悪いの問題ではなく、 コミュニケーションとして適切かどうかを 考えるべきであろう。 事の正否や是非だけを基準にコミュニケーションが なされるのであれば、センス、感覚など、 特別問題にすることはなくなってしまう。(略) 「私は嘘がつけなくて」 という人は、正直で立派な人とばかりは限らない。 融通のきかない、困った人物とみなされることもある。 正直に言って、相手とのコミュニケーションを 悪くしてしまうからだ。 思っていることを黙っていられないタイプは、 相手の存在というコミュニケーションの基本を 見直した方がいい。
まゆの感想
例えば、
「その服、あなたに全く似合わないね」とか、 「あなたのそういうところが間違っている」 などということを、事実だから、自分が正直だから、 嘘をつけないから、と、言ってもいいかどうか… これは、とても微妙なことだと思う。 相手との関係がどうなってもいい、 これが自分のやり方だからこのやり方を通す、というのなら、 それは、その人の考え方、生き方なので、 その人の全責任でそうすればいいが、 世の中には、言わなくてもいい事実や正論もあるし、 正直なことが、いつもいいわけではない。 また、相手には相手の正論や正義や思いもあり、 これを一方的に踏みにじるのはどうかと思う。 もちろん、本当に相手のために、意を決して 本当の思いや事実を、正直に、 言わねばならないときもあると思う。 しかし、その時には、相手のことをよく考えて、 思いつきでなく、言葉を選び、伝わる言葉で どんな結果も覚悟して、言うべきだと思う。 思っていることを黙っていられなくて言うことと、 相手のことを本当に思って言うことは、 全然別の次元のことだと思う。 これを間違えないようにしたいと思う。 |
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