■2007年04月11日の「今日のことば」■
前日のことばを見る 次のことばを見る
「今日のことば」
いまは、自分という畑を耕すことなく、
小手先のスキルや手っ取り早い方法だけで、 とりあえず作物を実らせることばかりが優先される。 それでまあ1,2回はうまくいくかもしれないが、 その1,2回のために、かぼそかった土壌がさらに 枯れてしまっては、そこから先の収穫はおぼつかない。 それよりも、丹念に肥料をまき、 土を掘り返して畑を耕せば、 最初は手間がかかっても、連作が可能になる。 自分という畑を耕さなければ作物は育たない。
まゆの感想
今どきは、最初から、
小手先でも、手っ取り早く、うまくやることが、 評価され、それを追い求めがちだが、 何度も同じようにうまくいくためには、そして、 本当の実りを得るには、自分という畑をしっかりと耕し、 時間も手間もかかるが、基礎となるものを身につけないと 出せないと思う。 例えば、絵画だ。私はよく先生から言われた。 1回なら傑作を描くことは、割合簡単にできる。 しかし、傑作を何度も描き出そうとするなら、 しっかりと基礎をやり、何百枚も書き続け、 自分のものにして、身につけねば安定して描けないと。 瞬間は出来るし、1,2回ならうまくもいくだろう。 しかし、手間も時間をかけてもいないものは、 どこかに浅さがあるし、それはわかるものだ。 自分を耕すのに、自分の作物を作るのに、 もっと、時間も手間もかけていいのではないか、 時間も手間もかかってもいいのではないか、 いや、時間も手間もかけるべきではないか、 それでこそ、そうしてこそ、 本当の実りを得られるのではないかと思う。 |
|