■2006年12月26日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
現代人はとくに、多くのことで
「相手の選択」を無視して口だしをしたり、 相手が責任をとるべきことに手を貸そうとしたり、 自分の言いなりにならない相手に勝手に腹を立てたりして、 問題を複雑にし、人間関係を悪くしています。 そばでみていると、相手の言動に不安を感じたり、 心配だったりするのでしょうが、 相手がどんな状況であっても、それは 相手が選択したことなのです。 そして、そのためにどういう結果が生じようと、 その責任は相手がとるべきことなのです。 あなたが手を貸して、その責任を肩代わりしようとすると、 相手は自分の責任を放棄することを学んでしまいます。(略) 辛くても、歯がゆくても、相手は 「自分で解決できる能力がある」 と信じてください。
まゆの感想
現代人は
「見守り続けられなくなった」「待てなくなった」 と、多くの本に書かれるようになった。 それは、つまり、 「待つ」こと「信じること」の不安に 耐えられないからだということであるらしい。 また、相手が自力でやりきるまで待てない、 相手が選択したことを受け入れられないのも、 「黙って放っておけないから」 「もっといい方法を知っているから」 などと、それを思いやりのように思っている人も多いが、 それは、実は、 「そんな相手をみていると、自分がイライラしたり、 腹が立ってくる」からだったり、 「何とか、相手を自分の思い通りにさせよう」 ということで、 こちら側の勝手でやってしまうことが多いと言う。 「あなたのため」と押し付けながら。 つまり、 相手の選択力ややりきる力を全く信用していないか、 自分がこらえ性がなくなっているということだ。 そのため、相手が自力でやる過程の中で学べることや、 実はできるかもしれない可能性を摘んでしまっているのだ。 知らずに、気づかずに。あるいは故意的に。 現代は、「そんなに時間をかけておれない時代」と 思っている人も多いと思うが、時間をかけなければ、 育たないもの、知り得ないもの、身に付かないものが あると思う。 そして、本当の力は、時間をかけてこそつくし、 自信は、自分で選択したことを自分でやりきってこそ、 つくものだと思う。それは、相手も自分も。 相手のことも、自分のことも、 「待つ」力、「信じる」力、つけたいと思う。 |
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