■2006年10月14日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
「和敬清寂」わけいせいじゃく
キュウリとしらすの和え物は、それぞれの味が 引き立って美味しいけれど、これをミキサーにかけて どろどろのジュースにしてしまったら、 どちらの味も死んでしまう。 キュウリとしらすは、それぞれの個性そのままで、 一緒に小鉢にいてくれるのが平和です。 仲良しでいるということは、自分を相手に 合わせていればいいというものではなく、 自分という個性をそのままに、相手の個性も そのまま認めて一緒に過ごすということ。 これが「和」です。 和でいるコツは、相手を敬うこと。 その結果、居心地のよい清々しい関係ができます。
まゆの感想
今日は「禅語」から。
「禅語」というと、むずかしい、わからないとか、 抵抗を感じる方がおられるかもしれませんが、 この本は、その禅語をわかりやすく身近な例えなどで、 教えてくれるありがたい本です。 読んでみると、日本人の心の機微にふれることが出来て、 ちょっとさわやかな気持ちになります。 心がざわざわするようなときには、おすすめです。 って、本の紹介になってしまいましたが、 今日のことば「和敬清寂」 私の好きな禅語の1つです。 「和」というのは、 お互いに、ただ同化してしまうものでなくて、 無理になんでも相手に合わせるものではなくて、 自分も相手も、殺すものではなくて、 それぞれが生かされるものであるということですね。 今どきの「和」の意味と、 ちょっと意味合いが違うと感じる 禅語の「和敬清寂」です。 |
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