■2004年10月16日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
ペナントレース終盤はストライキ騒動と重なった。
落合監督は井端弘和選手会長を呼んだ。 「選手会として、徹底的に戦ってこい。 優勝や日本シリーズがなくなってもかまわない。 世の中にはそれ以上に大切なことがある」 選手のプライドが経営者側に押しつぶされるのが、 落合には耐えられなかった。 オーナーとは、もちろん意見を異にする。 それでも彼は選手をある種の権力から守ろうとした。 他球団の監督にはまねができなかった。 揺るがない座標軸。 リーダーとして最も必要で、しかし、 最もむずかしい役割を落合博満は、こなしきった。
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