■2004年10月13日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
私のところにくる患者さんたちは、マイナス発想にかけては
“達人的な領域”に達している人たちがほとんどです。 そういう人たちにプラスの発想をしましょうと言っても、 「話としてはよくわかります。でも、いいほうに、いいほうに 考えていい気になってしまい、もし悪くなったら どうするんですか?」とか、 「前もって悪いほうに考えておいて、覚悟を決め、心の準備を しておくから、悪い結果が出てもあきらめがつくんです。 それをいいほうにばかり考えていたら、落差の大きさに ショックを受けて、立ち直れなくなっちゃいますよ。 それを思うと、悪い方に考えておくほうが安心です」と 答える人のほうが多いようです。(略) しかし、その人はあらかじめ覚悟を決めて、 心の準備をしていたはずですから、 それを楽々と乗り越えることが出来るだろうと思いきや、 実際には落ち込んでいるわけです。 悪いほうに考えているのなら あきらめがつきそうなものなのですが、 そうは行かないのが人間なのです。
まゆの感想
私の回りには、このタイプが結構いる。
悪いことを予測したり、 悪いほうに考えることが好き(?)なように見える。 (本人が意識してるかしてないかは別にして) 自分にとって打撃にならないように考えているのだろうが 悪い結果だと、やっぱり打撃を受けるようだ。 そして、かなり後を引くように見える。 でも、準備をしているのだから、すこしはその打撃が やわらいでいるのかもしれない。 後の引き方も短かくてすんでいるのかもしれない。 (その辺のことはよくわからない) もしも、その心の準備をしていなかったら、 打撃はそんなに大きいのだろうか… 私はある時を境に、悪い結果を予測するのはやめにした。 悪い結果を先に予測して、先につまらない思いをしたくなかったし、 駄目だったと思うのは、本当に駄目だった時でいいと思ったからだ。 (もしかしたら駄目じゃないかもしれないし) それに、仮に駄目だったからといって、全部が駄目なのではなく、 それが駄目だっただけだとわかったからだ。 世の中、駄目なこともあれば、いいこともあると、 そう思った方が私には立ち直りやすかったからだ。 |
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