■今日の「おすすめ本」■
2007年7月3日
- タイトル
- 「話し方」の心理学
- 著者
- ジェシー・S. ニーレンバーグ
- 出版社
- 日本経済新聞社
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
いろいろな場面での話し方や、話を聞いてもらうための方法などを
具体的に教えてくれる本。全米で40年にわたり、語り継がれてきた
古典的名著だそうです。
著者はこう言っています。
「話をするということは、相手の注意をこちらに引こうとする綱引きの
ようなものである。
聞き手は全神経をこちらの話に集中させているわけではない。
相手には相手の関心事があり、それが絶えず注意を引こうとしている。
(略)
相手はあれこれ思いをめぐらせている。こちらの話を聞いてもらう
には、もっと関心をそそるようなことを言わなくてはならない。」
ということで、相手の関心をそそるような話し方、伝わる話し方、
相手の抵抗にどう対処するか、説得の方法などを教えてくれます。
この本を読むと、以下のような会話術が身に付くそうです。
◎聞く気のない相手の注意を引きつける
◎言いたいことをストレートに伝える
◎相手に質問させ、会話に引きずり込む
◎本質には関係ない反論を見抜く
◎頑迷な人を説得する
◎感情的な反応を操作する
◎忠告を聞き入れない人に対処する
◎飽きさせないスピーチをする …など。
とても勉強になった本でした。自分の話し方の欠点や、足りないところ
など、気がつきました。コミュニケーションがうまくいかない…と
思っているなら、もしかしたら、あなたの話し方に問題があるのかも
しれません。そう思っている方におすすめの本です。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
---|---|---|
反発は行動パターンとして定着しやすい。 どんな状況でもとりあえず反発することが 習慣となってしまうのである。 重傷になると、ありとあらゆることに反発するよ | 自分のことを振り返ってみても、思い当たる節があるが、 この人から言われると、無性に反発したくなるが、 同じことでも、違う人から言われると、 素直に聴けて、 | 2008-06-08 |
わたしたちは誰しも葛藤に苦しむ。 こころのなかでふたつの強い願望が対立している状態だ。 こちらにも行きたいがあちらにも行きたいと という思いはわたしたちを | どちらがいいかと頭を悩ますときには、 まさに、こんな状態になる。 さらに、自分が選択せねばならないとなると、 ますます、こんな状態になる。 簡単に悩 | 2008-01-25 |
《ポイントからずれない》 思っていることを要領よく相手に伝えるには、 無関係な情報をそぎ落とすことが大切だ。 必要な部品だけを提供する。 (略) | 例えば、女性の話は、男性にとっては、 本題からずれてしまいがちで、わかりづらく、 何を言いたいのかわからないことが多いという。 女性は、一つの話のなかに、 | 2006-12-27 |
黙っているのは理解してくれている証拠と早合点すると、 意思疎通に失敗する。 なにも言わないのは理解し同意してくれているからだと 話し手は解釈したが | この本では、こうも言っている。 「自分の話を、そっくりそのまま、 相手が受け取るはずだ、理解してくれるはずだ」 という根拠のない願望は持たない方がよいと | 2006-08-28 |
他人の不快な感情、 しかも理屈に合わない感情を目の当たりにすると、 わたしたちはなんとかして相手を説得したくなる。 相手の矛盾を少し突けば、すぐに考えを | 感情を発散させる人を目の前にすると、 なんとかしたくなるものだ。 そして、論理的で冷静なことを言って、 相手を落ち着かせようとして、 ますます相手の感情 | 2006-06-29 |