■2019年05月13日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
精神的に追いつめられても追いつめられても、 なお寛容の精神で持ちこたえるほど人間の度量は広くない。 だから、いくら怒り心頭に発する出来事があっても、 怒りの対象とした人間を極端に追いつめるのは好ましくない。 その一方で、心の狭さは、 「他人のやっていることが道義的に許せない」 という正義感の強さを生むこともある。 だから、心の狭い人間が正義感を持って、 心の狭い人間を猛烈に追い込んでいったら、 極端な「化学反応」を起こして、 どんな悲劇につながるかわからない。 100%向こうに非があるとわかっていても、 時には追求の手を意識的にゆるめることも 社会生活では必要だ。 正論を押し通せば、必ず相手が折れて謝る、 と保証できるほど人間は甘くない。 それは、自分自身を顧みれば明らかだ。
まゆの感想
「自分の正義感はやっかいだなぁ」
と感じることがあります。 その正義感があると (本当はそれが正義かどうかもわからないのですが) それに反する人をみると、無性に腹が立ったり、 「それは違うんじゃない?」と、イライラしたり、 自分の収まりがつかなくなるからです。 そして、そのような感じが後をひくからです。 もちろん、相手にはそれが伝わりません。 相手には相手の正義感があるからです。 それでさらに、腹が立ったり、イライラしたり… 「なんで、こんなこともわからないの」とばかりに、 ますますこちらがエキサイトすることにもなりがちです。 「こんな正義感なら、手放した方が楽だ」 と思うのですが、これがまた手放せないからやっかいです(苦笑) 「だって、これは正しいことでしょう?私の信条だし」 と強く思っているからでしょうね~ でも、自分の正義を貫き通すときは、 相手の正義も貫き通す自由があることを認めなくてはいけない、 ので、これまたやっかいですね~ だから、自分の正義感だけで、相手を追い込んではいけないし、 自分の正義は、自分を律するものであり、 相手に押しつけるものではないのだな、とも思います。 |
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