■2017年11月13日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
若い世代のアキレス腱は 「意味のあるなし」という行動基準。 自分で意味なしと判断し行動しない弊害は大きい。 「意味がない」「納得できない」、だから「動かない」 という安易な結論に至るのは、自分の経験の浅さと、 ちっぽけな心の動きにゆだねられているわけである。 これは「意味のあるなし」を、行動の基準にしようと考える、 若い世代に共通するアキレス腱といえよう。 仕事やお金などメリットに結びつかなければ動かない、 今の若者の考え方にも現れれている。(略) しかし本来、意味が「ある」か「ない」かの判断は、 行動してみた人間だけが体得できる答えなのだ。 何もしないうちから、「なんとなく」生理的な感覚のみで、 結論を出してしまうのは明らかに軽率だろう。 万が一、自分が意味がないと思っても即断は禁物だ。 価値を体得できないまま、無意味な時間を 過ごすことになるかもしれない。 物事を功利的に考えすぎると、 大切なものを取りこぼしてしまうのだ。
まゆの感想
松本さんは、新人教育やコミュニケーションスキルなどを
教えている方ですが、今の20代、30代は、 よく頭で考えるようになり、例えば 「笑顔が大切ですよ」「もっと人をほめましょう」というと、 「(それをすることに)どんな意味があるのか?」 「(自分が)納得したら、やってもいいよ」 という反応が多いとか。 理屈抜きで動くという体験をほとんどせずに、 大人になった人が増えていて、身体で経験するより、 頭でだけ考える、というふうだそうです。 その反面、説明する手間はかかりますが、納得し意味がわかると 素直に動いてくれることも多いそうです。 確かに、世の中には、正直なところ、 「え、これ何の意味があるの?」とか「意味がない~」 と思うことも多いですが、でも、自分にとっては意味がない、 と思っても、誰かにとっては意味があることも多いのも事実です。 また、やってみると「なるほど、こうなっていたのか…」 なんて、深い意味がわかることもあります。 そしてそれがこれからの知恵になっていくことも多いものです。 何も経験しない前から 「意味がある」「意味がない」かどうかは、 わからないんじゃないかなぁ、と思います。 |
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