■2016年07月14日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
日本で生まれ育った人は何かについて考えたり語ったりするとき 知らず知らずのうちに「どこかに正解があるはずだ」と 思う傾向があるようです。 でも意見には「絶対解」などというものはありません。 意見はそれぞれの人が自分で考え出すものです。 人間が頭の中で考え出すものである以上、一人ひとりの意見は それぞれ違っていて当然です。 ですから、意見を言うときには 「間違っているかもしれないんですけど…」などと 思わないでください。 「間違った」意見というものは「正解である意見」が 存在して初めて成り立つものです。 大方の人が賛成(または反対)する意見、というものは あるかもしれませんが、「正解」としての意見など本来ないのです。 誰かがあなたとは違う意見を言ってきたとしても、 「自分はダメなんだ」とは思わないこと。
まゆの感想
自分の意見を言うことは、なかなか勇気がいりますよね。
それが、仮に考え抜いた意見だとしても、 意見を言うことに慣れていない、自分の意見に自信が持てない、 嫌われる、反論が怖い、傷つくのが怖い、などの気持ちがあり、 こんなふうに思うこともあります。 「自分の意見は間違っているかもしれないから、 言わないでおこう」 でも、これは違うと狩野さんは言います。 「この世に絶対的な正しい意見などない、 色々な意見があって当たり前」 と心得て「私はこう思います」と言ったほうがいいと。 いつも意見を押し込めていると、静かに心に溜まってきて、 自分をダメと卑屈になったり、逆に反発したり、いつか爆発したり、 生きることがつまらくなくなってきてしまいます。 自分にとって大切な意見だとなおのこと。 もちろんこれは、自分だけに当てはまるのではなく相手にも 当てはまるので、相手の意見にも耳を傾けないといけないし、 言い方などもあると思います。 自分の意見を言える自分でありたいし、 相手にも言わせる、痛い意見にも耳を傾ける、そして、 語り合う、認め合う、そんな関係作りをしていきたいと思います。 |
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