■2015年08月05日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
「情報は一期一会だ」と思っていると、「これは!」と
思う情報に出会ったとき、メモを取らずにやり過ごすことなど、 もったいなくてできなくなる。 こんな話にはまた出会えるだろう、 いつでも情報は得られると思うと、 情報に向かい合う姿勢が甘くなり、あふれる情報の中に 身をおいていながら、何も取り込むことができず、 自分のデータベースはいつまでたっても厚みを増していかない。 人と話したり、テレビを見たりしているとき、 ふっと自分に関わりのある情報だと感じ取ったら、 すぐにメモを取るなど、とりあえず何らかの行動をすべきなのだ。 この行動は、目の前をただよっていた情報をとらえ、 自分としっかり結びつけ、自分の中に取り込むための 第一歩になるのである。 「これは!」と思った情報は、出会ったその瞬間に、 自分との関わりのきっかけだけはつけておこう。
まゆの感想
齋藤さんは、
「ピピッときたら、すかさずメモをとるとか、 新聞なら切り抜くとか、マーキングすること」 をすすめています。 私も本を読むとき、新聞を読むときには、誰かの話を聞くとき、 ピピッとくると、こまめにそのようにしています。 先日、東京新聞の風向計というコーナーに掲載された、 日本エレキテル連合、中野聡子さんの話を切り抜きました。 それにはこんなことが書いてありました。 「1年前、私は究極にお金がなかった。 芸人の仕事はほとんどなかったが、 バイトをしている暇があったら、ネタを作りたかった。 電気、ガス、水道、電話が止まってしまうのは毎月のイベントだった。 雪を溶かして生活用品に利用したこともあった。(略) そして常に空腹だった。 でも、そのころを思い出しても不思議とつらいという感情が よみがえってこない。 それどころか楽しかった記憶にあふれている。 ゲラゲラ笑いながら相方と雪を運んでトイレのタンクに入れたり、 ネタ合わせしながら3駅歩いて交通費を浮かしたり、 毎日必死に生きていた。 もし、目が覚めたとき、またあの頃に戻っていたとしても、 私は受け入れることができるだろう。 欲しいものは買えないし、惨めなことだらけ。 でも、最高に楽しかった」 (東京新聞 2015年7月18日「風向計」より) 特に、 「またあの頃に戻っていたとしても、 私は受け入れることができるだろう。 欲しいものは買えないし、惨めなことだらけ。 でも、最高に楽しかった」 ということばが響いてきました。 こう思える頃があると、人間は生き強くなるのではないか、 幸せなのではないかと思え、そして、私にもそんな時期があることが 幸いに思えて、心の緊張がふっととけたのでした。 ありがたいですね、こんなピピッは(笑) 切り取っておくに限りますね。 |
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