■2011年10月27日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
(自分の意見を主張するとき)
断定はリスクは大きいと言ってきた。 しかし、断定できることがひとつだけある。 それは自分に関することだ。 「私はこう思う」 「私ならこうする」 このような言い方なら、断定することは可能だ。 たとえば、 「断定は避けるべきである」 これは、ちょっと生意気に聞こえるが、 「断定は避けるべきだと私は思う」 とすれば、少しはやわらげることができる。 「断定しないほうがよいと、私は思う」 「私なら断定はしない」 こうすれば、もっとやわらげることができる。 結局は同じことを言っているのだけれど、 「私に限って」と制限を設けることで、 ニュアンスがかなり違ってくる。 反発を招かない言い方で、 自分の考えを主張をすることができるのだ。
まゆの感想
この本に、こんな事例が書かれています。
「これからの時代、新しい価値観が必要です。 だから○○するべきです」 と言い方だと、どうも独りよがりな感じがしてしまうだろう。 「これからの時代、『新しい価値観が必要だ』と言われて います。私の意見としては、 ○○することがよいのではないかと思います」 こっちのほうが、喉ごしがよく伝わりそうな気がするが どうだろうか? 意見を言うとき、伝えたいことがあるとき、どうしても、 主語を自分でないものにし、周りもそう言っているとか、 他人が言っているかのように言うことが多いものです。 自分を主語にして語ることに抵抗があるのです。 「私は、こうしたほうがいいように思う」「私ならこうする」 「私は、こうしてほしい」とは、なかなか言えず、言わず、 「周りはこうだから○○するべき」「△さんはこうしている」 など、周りはこうだよ、と暗に圧力をかけるやり方です。 そして、自分の意見をぼやかしてしまいます。 これでは、「だから?」「で、あなたの意見は?」 「周りは周りでしょ、どうしろっていうの?」などとなります。 意見があるなら、伝えたいことがあるなら、 主語を自分にして語ると、伝わりやすくなると思います。 経験から、私もそう感じるのでそうするようにしています。 私を主語にして言った以上、そのことばが自分に返ってくるので なかなかキツイことではありますけど…ね。 |
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