■2009年09月10日の「今日のことば」■
前日のことばを見る 次のことばを見る
「今日のことば」
若い人の特権のように考えられている「愛」も、
実は、年老いた人にこそより重要なものであって、 老いた人こそ、愛するものを持ち、 愛されて生きることが必要なのだ。 もちろん、その愛は激しく燃え上がる愛ではないだろう。 むしろ、相手をそして自分を心から“たいせつ”に思い、 いとおしむ心である。 数々の冷厳な老いの事実の前に、 ともすれば崩れそうになる自分、 「早く死んだ方が迷惑にならないのではないか」と 存在への自信を失いがちな自分が生き甲斐を持ち、 また他人にも、生き甲斐を持たせて生きること、 これ以上に、大きな自分への優しさ、 他人への愛はないと思うこの頃である。 子ども笑うな 来た道じゃ 老人 笑うな 行く道じゃ すべての人が心にとめたい句である。
まゆの感想
歳をとっていく…その現実の自分をみつめること、
さらに、さまざまな老いの現実をみつめていく… これは、生きる自信を失いがちになるほど辛いことのように思う。 そんな辛さや自信をなくしていきがちな自分を支え、 なげやりに生きていかないようにするために、 若いときとは違う、大人の愛が必要で、 それは、支え合う愛だし、思いやる愛だと思う。 そんな大人の愛を持ち得るには、周りの人や がんばって生きてきた自分に感謝の気持ちを忘れず、 素直さをなくさないことではないかと私は思う。 ひねくれないようにしようなあ、 小さなことにでも感謝しようなあ、 愛する人たちをたいせつにしよう、 友人をたいせつにしよう、 そして、がんばっている自分をいたわろう、 なんて、しみじみ思う。 |
|