■2008年05月24日の「今日のことば」■
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「今日のことば」
とかく人間は、相手を嫌うあまり
「あの人の性格が悪いからだ」と決めつけたり、 仕事上の評価まで低くしてしまいがちだ。 こうなると、もういけない。 相手もこちらを嫌いになり、人間関係は泥沼化してしまう。 人間関係で失敗する原因の大半がここにあるといってよい。 人間の相性を英語で 「グットケミストリー」 「バットケミストリー」という。 直訳すれば 「よい化学反応」 「悪い科学反応」という意味になる。 確かに人間関係は化学反応なのだ。 水素と酸素が結びついて水になるように、 小川さんと大川さんが出会えば反応を起こり、 新しい関係がつくられる。 同じ小川さんでも、相手が鈴木さん、 森さんと変われば、反応はまるで違ってくる。 人間関係というものは、 ことほどさように変化に富むものなのだ。
まゆの感想
「ウマが合わない」「ソリが合わない」
と、人間関係の中で感じることがある。 この本によると、ウマは馬で 「馬は乗り手を選ぶ。相性が合わないと振り落とし、 相性があえば、きわめて従順になり、技量を発揮する」 し、ソリというのは、日本刀の反り、つまりカーブのことで 「刀の鞘の反りが合わないと、刀は鞘に収まらないし、 無理に入れれば抜けなくなる」 と、いうことだそうだ。 つまり、人間関係は相手あってこそ成り立ち、 その相手によってさまざまに変化するもので、 今ここで見せている相手の迷惑な性格が、もしかしたら、 他の相手になら、違う形で出せ、その強弱も違い、 あまり迷惑をかけないものになっているかもしれず、 絶対的なものではないということだ。 自分だって、相手が違えば、違う感じを出し、 相手によっては、同じ出来事も、 イライラしないで対処できたり、ものも言えたりする。 また、環境によっても違う。 仕事をしているときのその人と、してないその人との 違いに驚くことは日常的にもよくあることで、 「仕事を別にすればいい人なんだけど…」 などということはよくある。 とかく、自分や相手の性格をすべてに波及させて、 「この性格はどうにもならない」「性格が悪い」と思いがちだけれど、 今、ダメだから、すべてがダメというわけではない。 「人間関係は化学変化」を起こすことを忘れてはいけないと思う。 |
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