■2006年04月03日の「今日のことば」■
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被害者意識というのは、本人にとっても
やっかいなものです。 それだけはありません。 被害者意識には、もっと複雑な顔があります。 当人は「自分こそ被害者だ」と思っているのに、 周囲の人の目には〈迫害者〉〈救援者〉と 映っていることがあるのです。(略) 私たちはずっと一つの役割に とどまっている訳ではありません。 〈迫害者〉〈救援者〉〈被害者〉という3つの 役割を、ころころと移り替わります。(略) 自分では〈被害者〉〈救援者〉の気分なのに、 相手には〈迫害者〉と見られていることだってあります。 (一部略)
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人はみな、〈迫害者〉〈救援者〉〈被害者〉に
なりうるということですね。 意識してなくても、自分では違うと思っていても。 これをカルプマンの「ドラマ三角形」と言うそうです。 この本ではこんな例え話を取り上げています。 「おなじみの「犠牲者を装う母」などは、 1人でこの三つを駆け巡る、よい例です。 ふだんは、みんなのためにあくせくと世話を焼き〈救援者〉、 「その割にはちっとも報われない」とグチばかり 言ってます。〈被害者〉 ところが、一家で誰よりも権力を握っているのは、 実は、犠牲者であるはずの母親です。 家族全員で母の顔色をうかがって気を使っていたり、 罪悪感を背負っていたりして、母親の機嫌は 自分たちの責任だと思っている〈救援者〉のです。 ところが無理を重ねるうちに恨みがたまってくると、 みんなは、自分たちこそ〈被害者〉だと 感じるようになるのです。 そうして、口答えしてみたり、用事を放置したりするのですが、 母は自分こそ〈被害者〉だと思い、みんなを〈迫害者〉だと 思っています」 立場を変えて見てみれば、確かに 〈迫害者〉〈救援者〉〈被害者〉の 逆転があるかもしれない。 いつも〈被害者〉であることはなく、 自分では〈救援者〉だと思い込んでいても、 時にはそれが〈迫害者〉となっているかも知れない。 こんなことを忘れないようにしたいものだ。 |
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