■2005年05月09日の「今日のことば」■
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こぶしを握りしめていたら、
ものは受けとれません。 こぶしを開いたとき、 手をさしだすことができます。 そうしたら受けとるのはやさしいこと。 与えることもです。 ときには、こぶしをふりあげる (相手がいままでに犯した違反をすべて頭にのぼらせて) ことこそ、何かを手に入れる早道だという気がします。 でもふりあげたこぶしは、 ふりあげたこぶし(ふるわれたこぶし)を 生むだけです。
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人は、手を開いてこそ、
相手も受け入れられ、 与えてもらったものも受け取れ、 自分もリラックスできるのだという。 力一杯握りしめた手は、 自分にも人にも緊張感を与えてしまい、 ただ自分の殻に閉じこもることになるという。 なので、ケンカをするときには、 手を開いてやるといいそうだ。 かたく握りしめて、 ケンカをするといいことはないらしい。 開いてままでケンカをすれば、 こぶしをふりあげることもない。 極限の緊張状態になることもない。 手は、 握りしめてふりあげるためにあるのではない。 開いてあたたかく、触れるためにあるのだ。 昨日のNHK「少年院」の実録をみながら、 この話を思い出していた。 |
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