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出典名: | 男はプライドの生きものだから |
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おすすめ度: | ※おすすめ度について | ||
本のカテゴリ: | 男女・恋愛 | ||
副題: | 男たちをうつから救う方法 | ||
著者: | テレンス リアル | ||
訳者: | 吉田 まりえ | ||
出版社: | 講談社 (2000/04) | ||
本の内容: | 家族セラピー専門の臨床心理士の著者が、自らの生い立ち、 心を病んでいるクライアントの事例などから、「男らしさの病」、 それは、ある一種の「男性のうつ病」だと気づきます。 そしてそれは、人間関係をむしばんでいくと…。 その対処方法、セラピーのあり方、男性の生き方などが、 具体的に書かれているやや専門的な本。 著者は、こう言っています。 「うつ病の男性が回復へと向かいはじめるのは、 「何が得られるか」と問うことを止め、 「何を与えられるか」と自問しはじめたときである。 父性的な関わりとは、対象が子どもであれ、妻であれ、 芸術であれ、人類であれ、全身全霊で与えることである。 伝統的な男性社会の勝つか負けるかという構造からは、 魂の共有体験は生まれてこない。 征服されることを恐れる者は、自分が与えるものを 限定せざるを得ない。しかし、与えることを学ばなければ、 人間としての成熟は望めないのである。 「何を得られるのか」を問い続ける限り、彼は少年の世界に 生き続ける。 真に豊かな人生を生きるためには、ある時点で自分以外の ものへのエネルギーを注ぎはじめる必要がある」 例えば、こんなことが書かれています。 1.男の隠れたうつ病 2.ナルシスの息子たち 3.抜け殻の男たち 4.トラウマの生理学 5.不朽の「男文化」 6.失われた絆 7.能力主義の悲劇 8.心にひそむふたりの子ども 9.子どもへの贈り物 10.癒しへの道…荒れ地を抜けて やや専門的だし、厚い本なので、読むのに時間がかかりますが、 そうか、そういうことだったのかという発見も多く、大変勉強に なった本でした。 男性心理、男性うつ病を知りたい方は、読んでみることを おすすめします。 |