■今日の「おすすめ本」■
2010年9月24日
- タイトル
- 「愛」は伝わっていますか
- 著者
- 鈴木 秀子
- 出版社
- 講談社 (2007/09)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
で文学博士の著者が、今の時代、何が必要か、その必要なものは、
「愛することと知ること」ではないかと、問いかけてくれます。
愛とは、どんなものかじっくりと語りかけてくれる本です。
著者は、こう言っています。
「ものさえあれば、ものをつかめば、ものが手に入れば幸せに
なるという時代は、日本では多くの人たちにとって、終わって
しまったのです。では、今は何を求めているのでしょうか。(略)
今までのものは、手に入れば、見て触れることもでき、感じる
こともできました。けれども、形あるものはもういらなくなって
しまったのです。みんなが求めているのは、
「見えないものを見える形」にしたものなのです。
たとえば、優しい言葉とか励ましとか、認めてくれること。
どの時代にも人間の根底にある願いは、自分が受け入れられ、
理解されて、認められて、大切にされ、そして許されていること
です。そして、自分も他の人の役に立つ人間で、自分で自分の
ことを「いい人だな」と思えるような、そういう自分を認める
力が欲しいのです。
今の時代はいつにもまして、強烈に、そうした「もの」を希求
しています」
とてもいい実話がいっぱい載っている本で、おすすめの一冊です。
読み終わった後、心が穏やかになります。ぜひ、読んでみてくだ
さい。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
---|---|---|
人間の本質は、 どんなに社会状況が変化しても変わりません。 人間の根源的な欲求は、自分が他者から理解され、 受け入れてもらい、大切にされるということ。 | この本に、こんな話しが書いてありました。 「世を震撼(しんかん)させた大阪の池田小学校の 児童殺傷事件の犯人は、すでに刑が執行されたと聞きましたが、 | 2013-09-24 |
プロブレムトークというのは、たとえば、 やりたいけれどできなかったことについて話すとき、 「なぜ、うまくいかなかったのか?」 「なぜ、できなかったか?」に | プロブレムトークのように、何が悪いのか、何が原因かを 追求すると、相手は、追いつめられ、萎縮し、相手のとの 関係も悪くなり、両者とも、不満が残る会話になりが | 2010-06-22 |
愛というのは、多くの場合、 小さなことの積み重なりです。 その人の気持ちを大事にしながら、 気持ちを受け入れ、気持ちに添っていくこと。 そうしながら、い | 日々の中で愛を育て、愛が通じ合う… これは、理想だなぁ、そうであるといいなぁ… と思うけれど、現実にはなかなか、 思うようにできないし、いかない。 | 2010-01-22 |
愛というのは、 「好きだ」という感情の問題ではありません。 行動で、あるいは知恵を与えて、 その人が本当に人間らしく成長していくために、 サポートするの | また、この本では、愛するということについて、 さらにこう言っています。 「愛するということは、 「好き、好き。うれしい、うれしい」という感情ではなく | 2008-02-24 |