■今日の「おすすめ本」■
2011年12月6日
- タイトル
- とことん悩む人が強い理由
- 著者
- 岡本 正善
- 出版社
- ぶんか社 (2008/3/5)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
著者が、「ネガティブ思考」も大切で、それを生かすことにより
よりポジティブに生きられるし、効果的なメンタルトレーニング
もできることを教えてくれる本。
著者は、安易なポジティブ思考に警鐘をならしています。
「本来、明るさや暗さ、陽気や陰気という性格は一人の人間の
なかに分かちがたく混在しているものです。
明るさが目立つ人、暗さが勝っている人がいるのであって、
明るさしかない人、暗さしかない人というのは存在しません。
社会やものごとにも必ず両面があって、そのどちらか一方
だけを見ようとしたり、どちらか一方を隠そうとしたりする
ことが、ゆがみやひずみを起こすのです。
安易なポジティブ思考やメンタルトレーニングへの誤った
理解は、このように全体を見ようとしない視野の狭さから
うまれるのです。
ネガティブ思考は暗くてつらいもの、だからそれを排除しよう
という心の態度は、完全なメンタルトレーニングが最も避ける
ものです。
逆境をバネに、不安や失敗をエネルギーに変えるネガティブ
思考の視点を加えることによって、より効果的な、いわば究極
のメンタルトレーニングとなるのです」
例えば、こんなことが書かれています。
1.成功したプロのネガティブ思考
・一流になりきれていなかった田中プロ
・ピンチをチャンスに変えるネガティブ思考
・失敗を繰り返さないためのイメージ法
2.これがネガティブ・メンタルトレーニング
・自分の能力については徹底的に肯定する
・状況に対しては、つねに懐疑的であれ
・人間はミスをおかす動物
3.メンタルトレーニングの真実
・意識=表在意識+潜在意識
・意識と潜在意識の掛け橋をつくる
・潜在意識を構成する6つの要素
4.ネガティブ思考を使って
・ネガティブ思考を実生活に生かす
・失敗の記憶を洗い出す
・数字の裏に豊かなイメージを抱け
発見のある本で、読みやすいし、面白いです。
メンタルトレーニングに興味のある方、自分はネガティブ
思考派だと思っている方、ポジティブ思考だけではうまく
いかないと感じている方、合わないと思っている方など、
読んでみると、すっきりとすると思います。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
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