■今日の「おすすめ本」■

2020年5月12日

　

タイトル

「ゆっくり」でいいんだよ

著者

辻 信一

出版社

筑摩書房 (2006/09)

おすすめ度

※おすすめ度について

文化人類学者、環境運動家の著者が、ゆっくり生きること、ゆっ
くりの知恵、恩恵など、楽しいスローライフの真髄を、教えて
くれる本

著者は、こう問いかけています。
「自分が「どんどん忙しくなってゆく」と感じている人が多い。
　時がたつ速さを嘆く人は大昔からいんだろう。
　しかしそれにしても、時が加速度的に速くなっていくようで
　何かがおかしい、と感じる人が増えているようだ。
　ぼくたちはたいがい「時間に追われている」か「時間を追い
　かけている」かのどちらかだ。
　でも結局、この二つは同じことらしい。
　さて、一度じっくり考えてみた方がよさそうだ。
　「時間がない」とか「足りない」というのは、いったいどういう
　ことなんだろうか？」

例えば、こんな話が書かれています。
　○時間ドロボーは誰だ
　○「急げ、もっと速く」とささやくもの
　○経済という《裸の王様》
　○経済の時間が自然を壊している
　○生き物たちの時間を盗んでいるのは誰？
　○愛はゆっくり
　○愛とは時間を無駄にすること
　○時間競争が愛をこわしている

いろいろと考えさせられる話がいっぱいでした。
「そうだなぁ、自分は急ぎすぎているのかもしれない、あれこれ
　やり過ぎて。ゆっくりでいいんだな」なんて。
じっくりゆっくりと読んでみるといいと思います。