■今日の「おすすめ本」■
2007年12月21日
- タイトル
- 言いにくいことをうまく伝える会話術
- 著者
- ダグラス ストーン (著), シーラ ヒーン (著), ブルース パットン
- 出版社
- 草思社 (1999/11)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
ープが、何千例もの話し合いを研究し、
「何が話し合いをむずかしくするのか、我々はなぜそれを避ける
のか、なぜ、その扱いをしばしばまちがってしまうのか」等々、
人間関係を円滑にする会話術をとても詳しく掘り下げて、教えて
くれる本です。
この本には、「相容れないメッセージをぶつけ合う消耗戦」から、
「学ぼうとする会話、より建設的な会話」へと向かうために、
○会話をよりストレスのかからない、生産的な方法
○むずかしい問題を前向きに対処しながら、人には、
礼儀正しく誠実に接する方法
○あなたの心の平穏を保つのに役立つ方法
などが書かれています。
例えば、こんなことが書かれています。
◎話し合いがむずかしくなる3つのパターン
(何があったかをめぐる会話、感情をめぐる会話、
アイデンティティをめぐる会話)
◎だれが正しいかで論争するのはやめよう
◎相手の意図を決めつけてはいけない
◎責めを負わせるのはやめよう
(あなたのストーリーでは、いつも相手が責められる)
◎感情を大切にしよう
(感情を絶対的真実のように扱ってはいけない)
◎自分自身を見つめよう
(会話をしながらバランスを回復させるコツ)
◎話し合うか、話し合うのをやめるか
(問題をもちだすなら)
◎会話をはじめる(悪いはじめ方)
◎耳を傾けよう(耳を傾ければ、会話が変わる)
◎会話をリードしよう(話し合いを原点に戻す)
少し専門的で、読むのに時間がかかる本ですが、内容は深く、なる
ほどと思わせるようなものが多いです。じっくりと読んでみること
をおすすめします。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
---|---|---|
相手があなたの話にとまどったり、納得していないようなら、 さらに強く言ってみたり、別の言い方をしたりするよりも、 むしろ相手がその話をどのように見ているかき | 自分の話に相手が素直に反応しなかったら、 相手に、思い切って、 「私はこう思う(思ったけど、考えたけど)、 あなたはどう思う?」 と、勇気を持って聞い | 2008-12-27 |
あなたとあなたの妻は、娘のキャロルを私立の学校に やるかどうかで言い争っている。 妻は言う。 「私はぜったいに、今年から行かせるべきだと思うわ。 | この本では、このことについて、こう言っている。 「私たちは自らの結論をああだこうだとやりとりするだけに とどまることが多い。あなたは相手には知りようの | 2008-12-03 |
わたしたちは過去の経験に影響される。 過去は現在に意味を与える。 人の言っていることやしていることが なぜなんらかの意味を持つのか、それは往々にして、 | 自分にとっては、大切なルールや行動、常識と思っていることが、 相手にとってはそれほどでもなく、簡単に無視されたり、 どうでもいいことの範疇に入ってしまうこと | 2008-06-01 |
わたしたちは相手の意図を知らなくても、 それを知っていると思いこむ。 さらに悪いことに、わたしたちは人の意図が よくわからないにもかかわらず、それを往々に | 人の言ったことや、行動の意図を、 本当はわかりもしないのに、勝手に推測して、 「こうだ、こうに違いない!」などと、 思い込んだりしてはいないだろうか? | 2007-12-15 |