■今日の「おすすめ本」■
2008年10月3日
- タイトル
- はい、息を吐いて。それからゆっくり考えよう
- 著者
- 伊藤 守
- 出版社
- 講談社 (2004/11)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
ションに関するセミナー、講演会などで活躍している著者が、コミ
ュニケーションのとり方や、肩の力を抜いて楽に人付き合いする
考え方、会話方法などを教えてくれる本。
著者は会話について、こう言っています。
「人が会話を求めるのは、もっと自分について何かを見つけたい。
もっと自分の持っているものを発揮させたい、という欲求がある
からなのだろうと思います。そして、もう一つ僕たちが会話に
求めているのは、行動を起こして行くための勇気。会話の中で、
いまの自分を投影し、また、未来に向けて自分を統計しているの
かもしれません。
会話がないということは、リラックスも、行動の機会も、クリエ
イティビティも失われることにつながります。会話、井戸端会議
無駄話……、それは、水と空気、食べ物と同じだけ大事なもの
だと思います」
ということで、とりとめもない、さりげない、楽しい会話が、生き
る力を与えてくれると言っています。
例えば、こんな事が書かれています。
○話す前にあれこれ考えすぎて、上手に話せなくなってしまう
○沈黙や無言がイヤで、くだらないことを口にして後悔する
○「つまらない話をするな」と言われるけど、どうしたらいい?
○わがままのような気がして、自分の希望や要求を口にできない
○消極的な相手を「やる気」にさせる方法を知りたい
○関係が崩れるのが怖い、でも煮詰まっている今の関係もつらい
○反対意見ばかり言ってくる部下に手を焼いている
○自分とは違う他人の考え方をうまく受け入れられない
○魅力的な人に出会えない、出会いたい
○いくら一生懸命アドバイスしても効果がでない
語り口調はやわらかですが、なかなか厳しいことが書かれている
本です。この本を読んで、しっかりと自分の頭で考えることが
できればかなりコミュニケーションのとり方が違ってくると思い
ます。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
---|---|---|
「わたしはこう思っている。けれど、 相手はそんなふうに思っているんだ」 と知ることは、大切だと思います。 考え方が違うからこそ、行き詰まったときに、 | どうしても違いを認めたくない、 違いが我慢できない、ということもある。 相手がどうしてそんな考え方をするのか、 わからなくて、悩むこともある。 あまりの | 2008-08-04 |
雑誌「サイエンス」に、 「人間は、脳の15%を、相手が話していることばの裏で、 何を思っているのか、分析するために使っている」 とする記事が載っていまし | さらに、この本ではこう言っている。 「心が病む原因のひとつは、脳の15%をつねに フル稼働させることで、心が疲れ切ってしまうからのでしょう。 限界 | 2008-04-24 |
「周りからどう思われるかが気になって、 やりたいことができない」などと言う人がいます。 でもね、周りの人は、あなたのことなんか あまり気にしてはいま | 相手も、自分のことでいっぱいで、 生き伸びていくのにいっぱいで、 こちらのことをあれこれと思う前に、自分のことを考えている。 相手にどう思われるか、どうし | 2008-01-20 |
僕の両親は山形に住んでいます。 もう30年以上も離れて暮らしています。 ときどき帰るのですが、二人ともどんどん年をとります。 たまにどこからか古い写真 | なんとなく… 切なくなってしまったことばだった。 そうだ…若かりし日は戻ってはこない。 若い頃…そんなことは考えてもみなかった。 時間が無限にあるよ | 2008-01-13 |
バイオリアクションは、 自分がいま責められている、自分は窮地に追い込まれている、 こういった考えに陥ると生じます。しかし、 事実に対する自分のとらえ方は、 | バイオリアクションとは、 生体反応で、刺激を受けると感情的に反応してしまい、 自分をちょっと否定されただけでも、攻撃的になってしまう、 ことです。 | 2008-01-11 |