■今日の「おすすめ本」■
2010年1月28日
- タイトル
- 人生、「不器用」に生きるのがいい
- 著者
- 藤原 東演
- 出版社
- 祥伝社 (2007/10)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
開催している住職が、ありのままの自分を見つめて、自分の生き方
を見つけ、あくせく「器用」に立ち回り生きるより、じっくりと
「不器用」に生きなさい、と教えてくれる本。
著者は、こう言っています。
「今の世の中、“器用に生きてラクをしたい、器用に生きた方が
得だ”という風潮がまかり通っている。これは、効率一点張りの
経済的豊かさを求める人々がいまだに多いのが一因であろう。
器用に生きるとは、「何事も計算ずくで、才能を使い切ること
なく、“ほどほど”にうまく生きていく」ことだ。
すると才能は“不完全燃焼”となり、感動や生きる喜びもロクに
味わえない。
逆に「不器用人」なら、失敗も多いが、その分面白く、充実した
人生がおくれる。周りからも、その地道な努力を認められ、予想
外の成果をあげる可能性もある。
自分を飾ったり、無理して器用に生きるよりも、不器用なら不器
用なりにじっくり生きてみよう」
例えば、こんなことが書かれています。
1.“要領がいい”だけの人生では味気ない
・本当の生きる喜びを知る
・人間の器量を決めるもの
・ものの損得にこだわらない生き方
2.運をつかむ人、運が逃げていく人
・“不幸”を前向きに受け止める心
・幸運を自分に呼び寄せる力
・逃げたいという“甘え”が一番いけない
3.“自信”がない自分からどう一歩を踏み出すか
・「自信過剰」が人間を無気力にしてしまう
・自分の“欠点”を魅力に変える方法
・なぜ、心が千々(ちぢ)に乱れるか
・あらゆる出会いを“因縁”と感謝する
4.苦手な“人間関係”がどんどん楽しくなる
・格好つけて生きようと思うな
・内向型人間よ、こうすれば楽しく生きられる
・トコトン悲しめ、トコトン楽しめ
5.クヨクヨ人間の簡単な悟り方
・“下手な悩み”は人生を棒にふる
・クヨクヨに徹しきれば、ロクなことがある
6.生きる気力がわいてくる自分づくり
・生涯の気力をささえるもの
・凡夫と偉人の違い
・流される自分との闘い方
仏教の教えと、著者の体験から書かれている本です。むずかしくは
なく、読みやすい本ですが、仏教の教えに抵抗がある方にはあまり
おすすめしません。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
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