■今日の「おすすめ本」■
2010年1月22日
- タイトル
- それでもなお、人を愛しなさい
- 著者
- ケント・M. キース
- 出版社
- 早川書房 (2002/08)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
「逆説の10カ条」という小冊子を書き、それが、30年の年月を
かけて口づてて、インターネットで本人も知らない間に、ゆっくり
と広まり、世界中で読まれるようになった本だということです。
マザーテレサも感動し引用したといわれる、人が人として生きる
意味、智慧を教えてくれる本です。
この「逆説の10カ条」は、著者のこんな思いから書かれました。
「1つの挑戦として書いてみたのです。
その挑戦とは、仮に他の人たちがそれを良いこととして評価して
くれなくても、正しいことを、良いことを、真実であることを
常に実行してみませんかという挑戦です。
この世界をより住みやすい場所にするという仕事は、他人の拍手
喝采に依存できるものではありません。何が何でもそのための
努力を続けなければなりません。
なぜなら、あなたがそれをしなければ、この世界でなされるべき
ことの多くは永久に達成されないからです」
その「逆説の10カ条」とは…
1.人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
それでもなお、人を愛しなさい。
2.何か良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだ
と人に責められるだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。
3.成功すれば、うその友だちと本物の敵を得ることになる。
それでもなお、成功しなさい。
4.今日の善行は明日になれば忘れ去られてしまうだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。
5.正直で素直なあり方はあなたを無防備にするだろう。
それでもなお、正直で素直なあなたでいなさい。
6.最大の考えをもった最も大きな男女は、最小の心をもった
最も小さな男女によって打ち落とされるかもしれない。
それでもなお、大きな考えを持ちなさい。
7.人は弱者をひいきにはするが、勝者の後にしかついていか
ない。
それでもなお、弱者のために戦いなさい。
8.何年もかけて築いたものが、一夜にして崩れさるかもしれ
ない。
それでもなお、築きあげなさい。
9.人が本当に助けを必要としていても、実際に助けの手を
差し伸べると攻撃されるかもしれない。
それでもなお、人を助けなさい。
10. 世界のために最善を尽くしても、その見返りにひどい
仕打ちを受けるかもしれない。
それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。
薄い本で、著者の思いがコンパクトにまとまっている本です。
それでもなお…というところに、力強さを感じ、そうだな、そう
やっていこうと思える本です。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
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争いでいっぱいなこの世界では、 自分の周りに防壁をつくり、鎧に身を固めて 行動したくなるのも無理はありません。 しかし、これには問題があります。 鎧 | 人は、知らずのうちに、いろいろな鎧を身につける。 自分を守るために…防御するために… しかし、その鎧をつけすぎたり、頑丈にすると、 重くなって身動きとれな | 2008-11-11 |
今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。 それでもなお、良いことをしなさい。 正しいこと、良いこと、真実のことを実行すれば、 あなたにはそれが | 良いこと、価値あることをしたら、 誰かに評価されたい、誰かに見てもらいたい… そうでなければ、やる意味がない、と思うなら、 それは、自分の人生を生きてはい | 2008-11-04 |
人がお互いのためにできる最善のこととは、 さりげないことなのかもしれません。 毎日の生活を共にしていく中で、 思わず唇に微笑みをもたらしてくれるようなささ | ハワイに「リブ・アロハ」というプログラムがあるそうです。 これは、ハワイで成功している方が中心になり、 「どうすればもっと思いやりがあって人に優しい地域社会 | 2008-11-03 |