■今日の「おすすめ本」■
2011年7月7日
- タイトル
- 愛することは許されること
- 著者
- 渡辺和子
- 出版社
- PHP研究所 (1999/12)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
なくて、よりよく生きていくための知識として、聖書からの導きを
教えてくれる本。著者の生い立ちや考え方、率直な想いなども書か
れていて、わかりやすく身近に聖書を感じられます。
また、著者本人が、浄土真宗の家の生まれ、神仏も学びつつ、キリ
スト教シスターとなられているので宗教という概念がとても幅広く
いろいろな角度から「信心」について知ることができます。
たとえば、私は「祈りについて」、こんな考え方もあるのか…
と、気づきを得ました。(一部まとめています)
著者は、卒業生から、こんな手紙を受け取ったそうです。
「祈り続けたら、その祈りは必ず神さまに届くので
しょうか。私は、今、とても切なく辛いのです」
この卒業生に、著者は、こう返事をします。
「祈り続けたならば、必ずその祈りは神さまに届くと思います。
でも“届く”ということは、必ずしも、願ったことが
“叶えられる”ということではありません」
そして、こう返事をしながら「祈る」ということを考え、そして
「祈る」ことについてこう言っています。
「天の父は、人間が願ったことをそのまま叶えることをもって、
ご自分の、その人に対する愛のあかしとはなさらないようなの
です。
なぜといって、私たちはいつも“欲しいもの”を願っている
からであり、神が私たちに叶えてくださるものは、
“必要なもの”だからだと思います」
こんなお話が、聖書からの引用・事例などを通して、書かれていて
深く心に残ります。宗教的に抵抗がある方にはおすすめしませんが
本全体を通していえることは、前向きに生きる姿勢であるように
私には感じられました。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
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みなさんが誕生日のパーティにどこかに招かれていらした時に、 その日お誕生日をお迎えになった方を、そっちのけにして、 集まってきた人々だけがお互い同士、贈り物 | 私は、特別な宗教に入ってはいませんが、 今日の渡辺さんのことばは、そうだなあ、と思います。 せめて、今日は何の日でなぜお祝いをするのかくらいは、 忘れない | 2009-12-24 |
私たちは誰1人として、 この世に自分から望んで生まれてきた人はいません。 ということは、とりも直さず、 皆、生きることに自信を持っていないのです。 | 「あなたは生きていていいのだ」 このことばの持つ響き、意味をどう感じるかは、 その人の今の状況によってかなり違うと思う。 しかし、人は、心のどこかに、 | 2009-11-20 |
ある家庭での朝の出来事です。 学校に急いで出掛けようとしていた中学生の男の子が、 床の上に置いてあった灰皿を蹴飛ばしてしまいました。 吸いがらが散乱するな | 誰かの不注意な心ない一言に、メールに、 周りの誰かが、あるいは自分が即座に反応してしまって、 それが連鎖し、気がつけば周り中が不機嫌モードになっている… | 2009-11-02 |
私は、苦しい時には、しっかり苦しんだらいいと思っています。 「この苦しみも、神様の思し召し、愛されている証拠」 などと、一直線にありがたがってしまうと、 | 著者は、闇についてこんなことも言っています。 「私は、新しい一日が、明るい朝から始まるのでなく、 真夜中と呼ばれる「暗闇」から徐々に始まる ということ | 2009-10-22 |