■今日の「おすすめ本」■
2012年6月15日
- タイトル
- 苦しみの中でも幸せは見つかる
- 著者
- 小沢 竹俊
- 出版社
- 扶桑社 (2004/02)
- おすすめ度




※おすすめ度について
ホスピス医であり、ホスピス医療を広げるべく活動を続けている著者が、苦しみの中でも、いきいきといきていくことができると、
語りかけてくれる本です。
著者は、こう言っています。
「「これ以上辛いことはない」
「この苦しみから立ち上がることができない」
そのような絶望の中にあったとしても、なお希望を見いだす人
たちに、私は会うことができました。
それは、1部の人が起こす奇跡ではなく、苦しんでいる私たち、
誰もが、そうなる可能性を持っているということを教えてくれ
ました。
人はただ単に苦しむのではありません。その苦しみを通して
実に多くのことを学んでいきます。健康が当たり前であったとき
には気がつかないことを知るようになります。
それは、どちらかというと、目に見えないものです。
人の優しさであったり、家族や友人の思いであったり、道ばたに
咲く花の美しさであったり、命の尊さであったりします。
苦しみは、決して負の要素だけではありません。
苦しみを通してはじめて見えてくるものがあるのです」
そして、苦しみとは、何かというと、
「希望と現実のギャップである」であり、
「苦しみの中で自分を見つめ直すことで、人は本当の幸せや本当の
自分を見つけることができます。
そして、苦しみの中でも生きている本当の理由を見つけられた
ときにはじめてその苦しみが自分に与えてくれたものを理解する
ことができるのです」
だから、苦しみを受け入れても大丈夫だと、恐れず、逃げずに見つ
めなさいと、そして、苦しみから学びなさい、言っています。
ホスピス医療の最前線で活躍されているので、死についての苦しみ
も取り上げられていて、考えさせられます。
| この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
|---|---|---|
| 苦しんでいる人は、その苦しみを 誰にでも言うわけではありません。 たとえ、苦しくても、言いたくない人の前では、 決して苦しいとは言いません。 あるいは、 | 苦しんでいる人が、苦しみを打ち明けてくれたとき、 たいていの人は、苦しんでいる人の話に耳を傾けるより、 ついつい、「そんなこと気にするな」と励ましたり、 | 2010-09-03 |
| 何気なく日々を過ごしていると、 「当たり前のこと」が増えていきます。(略) 自分が当たり前だと感じていることも、 他人の目には違って映っているかもしれ | 自分には、歴然とわかっていることが、 他の人も、わかっているわけではない。 自分には、はっきりと見えていることが、 他の人にも、見えているわけではない。 | 2008-12-09 |
| 近代ホスピスの創立者である シシリー・ソンダース(イギリスロンドン1918年生まれ)は、 人間の苦しみには次の4つがあると紹介しました。 「肉体的な苦しみ | 今、自分が持っているいちばんの苦しみは、 いったいどれだろうかと、当てはめてみると、 答えがでない苦しみ、答えることができない苦しみで、 「スピリチュアル | 2008-10-30 |
