■今日の「おすすめ本」■
2012年6月14日
- タイトル
- 苦しみの中でも幸せは見つかる
- 著者
- 小沢 竹俊
- 出版社
- 扶桑社 (2004/02)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
著者が、苦しみの中でも、いきいきといきていくことができると、
語りかけてくれる本です。
著者は、こう言っています。
「「これ以上辛いことはない」
「この苦しみから立ち上がることができない」
そのような絶望の中にあったとしても、なお希望を見いだす人
たちに、私は会うことができました。
それは、1部の人が起こす奇跡ではなく、苦しんでいる私たち、
誰もが、そうなる可能性を持っているということを教えてくれ
ました。
人はただ単に苦しむのではありません。その苦しみを通して
実に多くのことを学んでいきます。健康が当たり前であったとき
には気がつかないことを知るようになります。
それは、どちらかというと、目に見えないものです。
人の優しさであったり、家族や友人の思いであったり、道ばたに
咲く花の美しさであったり、命の尊さであったりします。
苦しみは、決して負の要素だけではありません。
苦しみを通してはじめて見えてくるものがあるのです」
そして、苦しみとは、何かというと、
「希望と現実のギャップである」であり、
「苦しみの中で自分を見つめ直すことで、人は本当の幸せや本当の
自分を見つけることができます。
そして、苦しみの中でも生きている本当の理由を見つけられた
ときにはじめてその苦しみが自分に与えてくれたものを理解する
ことができるのです」
だから、苦しみを受け入れても大丈夫だと、恐れず、逃げずに見つ
めなさいと、そして、苦しみから学びなさい、言っています。
ホスピス医療の最前線で活躍されているので、死についての苦しみ
も取り上げられていて、考えさせられます。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
---|---|---|
苦しんでいる人は、その苦しみを 誰にでも言うわけではありません。 たとえ、苦しくても、言いたくない人の前では、 決して苦しいとは言いません。 あるいは、 | 苦しんでいる人が、苦しみを打ち明けてくれたとき、 たいていの人は、苦しんでいる人の話に耳を傾けるより、 ついつい、「そんなこと気にするな」と励ましたり、 | 2010-09-03 |
何気なく日々を過ごしていると、 「当たり前のこと」が増えていきます。(略) 自分が当たり前だと感じていることも、 他人の目には違って映っているかもしれ | 自分には、歴然とわかっていることが、 他の人も、わかっているわけではない。 自分には、はっきりと見えていることが、 他の人にも、見えているわけではない。 | 2008-12-09 |
近代ホスピスの創立者である シシリー・ソンダース(イギリスロンドン1918年生まれ)は、 人間の苦しみには次の4つがあると紹介しました。 「肉体的な苦しみ | 今、自分が持っているいちばんの苦しみは、 いったいどれだろうかと、当てはめてみると、 答えがでない苦しみ、答えることができない苦しみで、 「スピリチュアル | 2008-10-30 |