ことば探し
★私は、何から何までパーフェクト★

■今日の「おすすめ本」■

2014年9月22日

 
タイトル
思考の技術・発想のヒント
著者
鷲田 小彌太
出版社
日本実業出版社 (1996/01)
おすすめ度
★★★★★ ※おすすめ度について
「哲学こそ森羅万象を対象とする雑学=好奇心=教養学である」
と、訴えている哲学の先生である著者が、哲学史の常識をふまえ、
コンピュータにはできない人間としての思考法、考えることを
楽しむ方法などをいろいろな哲学的な側面からわかりやすく
(といっても、少しむずかしいが)教えてくれる本。

著者は「考える」ことについて、こんなことを言っています。

「いつか問題を解く鍵が見えてくる、ということを信じて考え続け
 よう。大切なのは、日常の、自分のまわり、普通の常識だけで解
 決できる問題に対面することに終始するのではなく、今起こって
 いる様々な問題について、持続的に注視して、それを眺め、考え
 てみることだ。問題は何でもいい。

 どこからでもいい。芸能でも、政治でも、経済でも、野球でも、 
 問題のジャンル自体は、特に大切ではない。とにかく、ある問題
 について、ずっと統計的に情報を集め、考えてみることだ。
 そうやって観察し、考察していると、ある時期、ある地点を越え
 ると、いろんな問題が見えてくる。いろんな問題が見えてくると
 いうのは素晴らしい、ということではない。

 しかし、頭がすっきりしてくる。頭に何も入っていないで、スッ
 キリしているというのは、別にすっきりしているのではない。
 スカスカということだ。頭にいろんなものが蓄積されているのに
 それでいてすっきりしており、的確にものを考えることができる
 というのが望ましいのだ。」


例えば、こんなことが書かれています。
 ○解決できない「難問」はない
 ○目の前の問題を解く
 ○頭を快適にする
 ○比較で考える
 ○前例で考える
 ○極論を振る 


なかなか楽しい本ですが、じっくりと考えることが苦手な方には
おすすめしません。哲学の考え方に慣れている方、論理的な考え方
が好きな方におすすめの本。なるほど…と思うことがいっぱいつま
っています。
この本からのことば 感想 掲載日
普通、人間は「現実の自分」と 「本当の自分」の距離で悩み、苦しむものだ。 「本当の自分」というのは、 「理想の自分」「目標としての自分」「正しい自分」 この本では、さらに具体的にこう言っている。 「この「もうひとりの自分」がいなければ、どんなに  すっきりとするだろうか。なにをやってもへいちゃら、   2007-05-07
大人が勉強をする場合、基礎をいくら繰り返しても、 つまらないから長続きしないのだ。 大人には、最先端の部分、核心部分、 おいしいところからやった方が断 これは、身にしてみて思うことである。 英語を勉強しようとして、基礎からやり直そう などと張り切ると、まず間違いなくやらなくなる。 基礎は、地味だし、ややこ 2007-03-26
認められるためには、 自分をきちんと表現しなければならない。(略) キチンキチンと、持続的に 自分を表現していってなんぼ、なのだ。 認められ、評価さ 自分を表現するには、勇気がいるし、 自分が何を表現したいのか考えねばならない。 そして、ともかく表現してみないことには、 ことばにして、キチンと表現してみ 2007-03-15

■ほっこりしたい方、
ネコ好きさんにおすすめの本。

じいちゃんとタマの関係が
なんともよく特に1.2は
おすすめですよ~!!

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