■今日の「おすすめ本」■
2020年11月4日
- タイトル
- 絶対幸福の尺度
- 著者
- 鈴木 秀子
- 出版社
- 講談社 (2000/10)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
幸せが見えない時代の生き方の指針と、そんな中にあってこその
あたたかいつながりの大切さをわかりやすく伝えてくれる本。
著者は、こう言っています。
「私たちが思う幸福とは、
「苦しみがなく、人や物事が自分の思い通りに動く、自分に
とって都合のいいこと、うれしいこと」
を指すのではないでしょうか。
確かにいやなことはなく、物質や金銭や学歴や地位や美貌や
権力など多くのものに恵まれれば、生きるのは楽です。
大きなよろこびごとがあれば、生きているのが楽しくなります。
だから人は、誰でも本能的にそうした生きる条件をよくして、
楽にいきたいと願い、自分をとりまく条件が満たされること
こそ幸せだと感じます。
しかし、幸福と思える状態は長続きせず、そういう状態を必死
で求めれば求めるほど、辛いことが増していきます。
また、私たちは、幸福は今手の内にあるのではなく、いつか
希望や条件が満たされたときに実現するものと考えがちです。
そして胸のわくわくするよろこびこそ幸せと感じます。
でも、人生というものは、曇りも雨も嵐の日もあります。
幸せは移ろいやすく、つねに昂揚した気持ちでいることはでき
ません。そして、生きているのは、昨日でも明日でもなく、
「いま、ここ」だけです。
「内なる自分を変えることにより、すべては新たになる」と
聖パウロが言うように、私たちは、自分自身への気づきを深める
ことによって、生きるよろこび、幸福を味わうことができるので
す」
例えば、こんなことが書かれています。
○人は誰でも完全でいたい
○目の前の問題から距離をとる
○執着から離れ、味わう幸福
○清貧の生活
○すべてのことにときがある
○生きている意味
○夕映えの天使の贈り物
「事例」もわかりやすく、さりげなくも…心の琴線にふれる話が多く
読んでいて心が落ち着いてくるような本です。
自分のために、ぜひ、読んでいただきたいと思います。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
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画用紙に描かれた4センチほどの灰色の象の絵に 目に触れるように近づけると、見えるのは灰色だけです。 灰色が全世界になってしまいます。(略) その絵を徐 | 目の前の問題だけに焦点を合わせ、その問題に あまりに近づきすぎると、目の前に近づけた象の絵のように、 その問題がとてつもなく大きく見えて、 そしてすべてが | 2009-03-28 |
死んでしまいたいほど自分をみじめに感じるときは、 どうしてもそれなしには幸せになれないと執着している、 自分への賞賛や、同意や、拍手喝采や、愛情が得られず、 | 人間だし、生きているし、迷いもあれば、 人をうらやましくも思い、それほどに強くもないから、 やはり、何かに対して、誰かに対しての執着はある。 少なくても、 | 2009-03-20 |
ある日、親友は言いました。 「変わってはいけない。きみのままでいなさい。 きみが変わろうと変わるまいと、どうでもいいことだ。 私はありのままのきみが好 | この話に出てくる神父さんは、 長年、心配性で何にでも落胆し、自分のことしか 考えられない状態だったので、みんなから、 変わるようにと、忠告されていたのだそ | 2009-03-19 |