■今日の「おすすめ本」■
2008年2月28日
- タイトル
- 行動することが生きることである
- 著者
- 宇野 千代
- 出版社
- 集英社 (1993/10)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
本。著者の様々な本からの言葉の抜粋になっています。
著者は、こう言っています。
「世間の人は生活するのに、のぼせたりしているのではなく、何事
にも冷静に考えた上で、初めてゆっくりと生活するのが好い、
と考えるているのであろうか。しかし私が思っているのは、それ
とはほんの少し違うのである。いや、ほんの少しではなく、とて
も違うのである。
人生のすべてのことは、のぼせなければならない、と思っている
のである。のぼせていると言うと、聞こえが悪いが、何事かする
のに、あとさきを考えてからすると、どうも勢いがなくなる。
のぼせていると、何事をするのにも、することに勢いがつく。
そこで始めて、行動することが生きることになる、と思うので
ある。
つまり人生とは、すべてのことにのぼせなければならない、
と言う訳である。
私は、どうしても、是非とも、何事にものぼせて貰わなければ
ならないと、思うがどうであろうか」
ということで、のぼせて生きること、熱く生きることをすすめて
います。
例えば、こんな話がさらりと書いてあり含蓄があります。
「4回も結婚して見ると、危機は相手方にある、のではないことが
分かってくる。コツン、とショートツする場所は、AもBもCも
Dも、みな同じ場所だからである。
こっちが同じ人間なのだから、コツンと当たるコブもやっぱり
同じである。同じコブのところへ来ると、いくら相手が違っても
必ず同じようにコツンと来る。
こっちのコブが治らない限り、いつでも同じ場所で衝突する。
危機はいつでもこっち側にある、ということが分かってくる。
4回も結婚して、それが分かるというのだからバカな話である」
宇野千代ファンでなくても、読んでみると、感じることがあると
思います。どちらかというと女性向け。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
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