■今日の「おすすめ本」■
2025年1月26日
- タイトル
- 成功して不幸になる人びと
- 著者
- ジョン・オニール
- 出版社
- ダイヤモンド社 (2003/12/5)
- おすすめ度
- ※おすすめ度について
コンサルタントでもある著者が、多くの成功者を見てきて
「成功の裏、影(シャドウ)に大きな問題が隠されている」こと
が多く、その裏、影の部分について逃げずに見つめること、また、
本当の成功をつかむために、その成功を持続させていくために
必要なことはなにか、を具体的な事例をとりあげて教えてくれる
本。
著者は、こう言っています。
「人間が何かを成し遂げるときには、周囲からさまざまなプレッ
シャーや要望を受けるものだ。それに対する反応は、その人の
性格などによって異なる。プレッシャーに耐えようとする人も
いれば、それから逃げだそうとしたり、分散させようとする人
もいる。不平不満や問題が生じても、耳を貸さず前向きな話に
ばかり注意を向ける人も非常に多い。
こういう状態に陥るのは簡単である。
自分は大丈夫だという信じたい気持ちが、もともとあるからだ。
しかも、自分に才能があることはすでに証明されており、それ
なりの財産もある。家族や株主もよい知らせを期待している。
だが、そうこうするうちに、秘密は、無意識の領域に置かれた
バケツに貯まり始める。仕事上、人間関係、自分自身への不満
が少しずつ貯まり、ついにはあふれ出す。自分の不満を無視
できなくなり、うそで固められた人生を送っているような気分
になる。そうして、
「成功のパラドックス(逆説)」の囚人になってしまうのだ」
これらに飲み込んでしまわれないようにするには、
「学び続けること」が大切だということです。
例えば、こんなことが書かれています。
1.まやかしの成功に踊る人びと
2.心の中で育つ影
3.なぜ人は慢心するのか
4.人生の棚卸し
5.「捨てる」ことを学ぶ
6.一人の時間をつくる技術
7.意識しなければ、変わり続けることはできない
8.成功を持続するリーダーの原則
同じ事象を違う角度から何度も説明しているので、しつこいと
という感じも受けますし、読むのにパワーがいります。また、
心理学的な要素が多いので、心理学の知識がある方、じっくりと
読むのを得意とする方におすすめの本です。
この本からのことば | 感想 | 掲載日 |
---|---|---|
「我慢強い」性格は逆境を乗り越えるときに役立つが、 度が過ぎると「変化に逆らう」というマイナスな特性に変わる。 「人を引きつける魅力」は「人を思いのままに操 | あるときは、自分を救ってくれた特性、守ってくれた特性、 成功に導いてくれた特性も、度が過ぎれば、あるいは、 野放しにしておけば、逆に自分を窮地に追い込むこと | 2010-03-23 |