 「今日のことば」
何人ものすばらしいメンターに恵まれたとはいえ、
今日わたしがこうしてあるのは何といっても母のおかげだ。
実際のところ、オクラホマ州の片田舎で育ち、
大学も終えていないわたしのような貧しい少年が、
企業幹部を勤めるまでになったも、よき習慣と自信を
母がせっせと植えつけてくれたおかげだと思うと、
ただただ驚くしかない。
もし会社勤めをしていたら、
母はどんな管理職になっていただろう?
いまとなっては知りようもないが、
ひとつだけ言えることがある。
「常に正しいことをせよ」という母の教育方針を、多くの
ビジネスリーダーが採り入れようとしているということだ。
わたし自身、立場が上がるにつれて、
基本に立ち返る気持ちがどんどん膨らんでいった。
その基本とは、「母親に言えないことはしない」だ。
 まゆの感想
ウォルト・ディズニー・ワールドリゾート運営担当
副社長を勤めた著者は、母親というのは、
自分の子どもが目立つ存在でありながらも
同時にチームプレーヤーであることを望んでいて、
そのための教えを何千通りのも言い方で伝えている、と。
例えば、こんなことを母親に言われてきたら、
これは、すばらしいアドバイスだと言います。
〇人に何かを頼むときは「お願いします」、
人に何かをしてもらったら「ありがとう」と言う。
〇だれかを怒らせたり、誤りをおかしたときには、
必ず、「すみません」と言う。
〇約束は必ず守る。
○嘘はつかない。
○人前に出るときにはきちんとした格好をする。
○どうしても悪口を言いたくなったら、口を閉じる。
○相手の立場になって考える。
○自分がされて嫌なことは、相手にもしない。
こんな母親から教えを受け、育ってきたので、著者は、
「母親に言えないことはしない」と心に決めているそうです。
そしてもし、顧客に感謝されたり、上司からよくやったと
ほめられたり、自分でも誇らしくなるほどの成績をあげたときには、
お母さんに電話をかけよう(すでに他界されているのなら、
心の中で話しかけよう)、そしてこう告げてほしいと。
「きょういいことがあったから、お礼を言おうと思ったんだ。
育ててくれて、そしていろんなことを教えてくれてありがとう。
いまこうしていられるのは、母さんのおかげだよ」
母親からの教えは、いろいろな意味で、
よいも悪いも、本当に役立っていると私も思います。
そして今「母親に言えないこと、いっぱいしてきたなぁ(汗)」
としみじみ思います。
母は2年前に他界しましたが、これからは、墓前で、
「母に、ちゃんと伝えられることしよう」と思います(笑)
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